国内

ロンブー淳も実践 お互いを理解済みの「復縁結婚」の利点

 最近、話題になったロンドンブーツ1号2号の田村淳(39才)の結婚は、5年前に出会って交際していた女性との復縁婚だった。マーケティングライターで結婚事情に詳しい牛窪恵さんは、生まれた時から不景気だった10代後半から20代半ばの男性は、コストパフォーマンス(コスパ)を最優先事項として考える傾向にあると指摘したうえで、こう分析する。

「ナンパや合コンのような一過性の出会いによる結婚がバブル時代に比べて減っている一方で、復縁願望がすごく高まってるんです。この背景には、毎度毎度、ゼロから恋愛を始めるのにはパワーがいるから、めんどうくさいという男性の思いがあります。その点、お互いをよく知っている元恋人ならば、恋人に近い地点からすぐ始められる。コスパが抜群ですよね。私はこれを“リサイクル婚”と呼んでいます」

 牛窪さんは、そんな若い男性たちを“さとり世代”と呼んでいる。バブル世代が体験した「恋の駆け引き」「合コンに行く前のドキドキ」なんて、もう“さとり世代”は求めていないのかもしれない。

 そして、「さとり世代の結婚願望には、彼らが育ってきた家庭や社会環境も強く影響している」というのは、『婚活症候群』(ディスカヴァー携書)の共著があるジャーナリストの白河桃子さんだ。彼らの親はバブル時代に青春を過ごし、豊かさを享受し、人生を楽しんできた。白河さんが言う。

「バブル世代は、“みんなで仲よく楽しもう”という気持ちが強い。親になっても子供にもそうした接し方をしますから、仲の良い家族が多いんです。だから、さとり世代は親が大好き。“親の真似をしたい”と考え、自分も子供を作り、親子で仲よく遊びたいんです。そのために、男性は結婚を選択するというわけです」

 家族を肯定する社会の風潮もある。「イクメン」という言葉が流行り、育休をとるサラリーマンも増加している。『結婚できないのはママのせい?』(阪急コミュニケーションズ刊)著者で作家の五百田達成さんも、こう分析する。

「世の中のトレンドとして、“結婚っていいよね”というマインドが広がってきています。かつては男性に“結婚は人生の墓場”というイメージがありましたが、今の若い人たちにはそうした感覚はほとんどありません」

※女性セブン2013年10月17日号

関連記事

トピックス

グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
一般家庭の洗濯物を勝手に撮影しSNSにアップする事例が散見されている(画像はイメージです)
干してある下着を勝手に撮影するSNSアカウントに批判殺到…弁護士は「プライバシー権侵害となる可能性」と指摘
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
民放ドラマ初主演の俳優・磯村勇斗
《ムッチ先輩から1年》磯村勇斗が32歳の今「民放ドラマ初主演」の理由 “特撮ヒーロー出身のイケメン俳優”から脱却も
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン