ライフ

美容だけじゃない 食事中の飲みものにも取り入れたい炭酸水

ブームから定番化し、大手メーカー各社の炭酸水がしのぎを削る

 ここ数年、さまざまな種類を見かけるようになった炭酸水やガス入りミネラルウォーター。ブームとなった「炭酸水ダイエット」だけでなく、食事中にガス入りの天然水を飲む欧米の食文化が、日本でも徐々に根付きつつあり、従来の炭酸飲料とは別に「炭酸水」の飲用シーンは確実に増えている。

 こってりした味付けの途中で、口の中をサッパリさせるのには、刺激のある炭酸水の方が……というだけでなく、高級寿司店などでシャンパンやスパークリングワインを提供するのも珍しくなくなり、繊細な味付けの和食にも、「きめ細かい泡の飲み物が合う」といった認識が定着しているといえるだろう。

「ハイボールや炭酸割りなど、日本では主に飲料を割るものとしてこれまで利用されてきた炭酸水ですが、ここにきて炭酸水だけを飲む習慣も広まっています。そのきっかけとなったひとつは、ガスによる満腹感でのダイエットサポート。さらに最近では、胃のぜん動運動が盛んになることでの便秘対策も期待されています。ダイエット目的なら常温で1日に500ml程度、便秘対策なら冷やしたものを1日にコップ1杯、100ml程度飲むのがいいといわれています」と語るのは、薬剤師の資格を持ち、栄養にも詳しい料理研究家の吉田三和子さんだ。

 また吉田さんは美容の面だけでなく、食事の時の飲みものとしても、炭酸水やガス入りのミネラルウォーターがオススメだと言う。

「炭酸水ならではの魅力は、食事をおいしくすることです。私自身の主観になりますが、水と違う独特の口当たりや苦みによって、特にこってりした料理などは食が進みます。従来のイタリア料理やフランス料理店などだけでなく、大手の焼き肉店などで置いている所が増えていますね」(吉田さん)

 炭酸水人気が高まる中、国内外の大手メーカーからも多くの商品が市場に次々と登場してきている。そうした動きにあって、後発でありながらも『サントリー 南アルプスの天然水 スパークリング』が、今年7月の発売以来一気にシェアを拡大。

 南アルプス・甲斐駒ケ岳のふもとで汲み上げたナチュラルミネラルウォーターに炭酸を加えた同商品は、ネット上で見られる消費者の評価も「ナチュラルミネラルウォーターがシュワッと炭酸水になって、爽やか」「きめ細かい泡が美味しい」など、これまでのファン層を広げ、新たなマーケット獲得に成功。10月15日には、レモン果汁を加えた、爽やかなレモンフレーバーの『サントリー 南アルプスの天然水 スパークリングレモン』も新発売し、さらなる攻勢を掛けるという。

「日本人は軟水に慣れているので、炭酸水も軟水の天然水ベースのものがビギナーにはオススメです。これからの季節なら、体の温まるチゲやダッカルビと炭酸水といった組み合わせはぴったり。さらに甘みがないので、さっぱりしたスパークリングワインなどと同じように、和食にもよく合います。さまざまな繊細な味を楽しみたい懐石料理などにも、いいと思いますよ」(吉田さん)

関連キーワード

関連記事

トピックス

《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平の通訳・水原一平氏以外にもメジャーリーグ周りでは過去に賭博関連の騒動も
M・ジョーダン、P・ローズ、琴光喜、バド桃田…アスリートはなぜ賭博にハマるのか 元巨人・笠原将生氏が語る「勝負事でしか得られない快楽を求めた」」
女性セブン
”令和の百恵ちゃん”とも呼ばれている河合優実
『不適切にもほどがある!』河合優実は「偏差値68」「父は医師」のエリート 喫煙シーンが自然すぎた理由
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン