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生放送バラエティが難しい理由は多数 そこにタモリの凄さあり

『あまちゃん』『半沢直樹』と久々の大ヒット番組が生まれたとはいえ、最近はゴールデンタイムの番組でも、視聴率1ケタを記録することが珍しくない。そうしたなかで、改編期になると局内から度々、「ゴールデンタイムでバラエティ番組を生放送しよう」という話が出てくるという。民放テレビ局関係者はこう話す。
 
「生放送は何が起こるかわからないというハプニング性がある。視聴者を惹き付ける重要な要素を持っているので、よく話題に上るのはたしかですね」

 しかしながら、なかなか実現には至らない。どうしてだろうか。

「最近だと、日本テレビが19時台で『スーパー・サプライズ』(2009~2010年)という番組を月曜から金曜の帯番組として生放送に挑戦したが、成功したとは言い難かった。

 今は、情報量を詰め込む番組が主流になっている。生放送だと、どうしても録画と比べて、情報量が少なくなる。だから、なかなか実現できないのです。

 たとえば、スタジオで食べ物が5つ出てきたとします。1つ1つの感想を各タレントがいうと、時間がそれなりにかかります。でも録画であれば、1つの感想はタレントがいって、残りはナレーションでカバーできますからね。短時間でまとめて説明できるのです」(同前)

 加えて、生放送は録画と比べてお金が掛かることも、実現しにくい理由の1つだ。リアルタイムで配信するにはそれなりの設備が必要となるという。

 いまや生放送というと、突発的な出来事に対応しなければならないニュースやワイドショーがほとんど。バラエティで長く続いているのは、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)くらいのものだろう。

「生放送を経験し、慣れているタレントが減ってきたことも大きいでしょうね。今の若手、中堅クラスでは、ほとんどいないでしょう。特に、今は昔と比べて、発言に配慮しなければならなくなってきた。タレントに限らず、スタッフも生放送は録画以上に緊張感が漂います。

 その点、『笑っていいとも』『ミュージックステーション』で週に6本も生放送をしているタモリさんは、やっぱりすごいの一言に尽きます。驚異的ですよ」(同前)

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