ライフ

きれいなかき玉を作るコツ 汁にとろみつけてから卵を溶く

 NHK『きょうの料理』『あさイチ』でもおなじみの料理研究家“ばぁば”こと鈴木登紀子さん(89才)。卵が大好物という鈴木さんが、おいしいかき玉のレシピを紹介します。

 * * *
 ぜひ覚えておいていただきたいのが、かき玉。溶き卵をお鍋に入れて、カチャカチャかき混ぜるのが“かき玉”だと思っていませんか? こうしますとほら、お汁が濁るでしょう? また、卵が木っ端みじんになってつや消しよ。きれいなかき玉を作るには、くず(あるいは片栗粉)でお汁にとろみをつけてから、溶き卵を入れるのがコツなのです。

「エリンギのかき玉汁」を作ってみましょうか。材料は4人分です。

 エリンギ(中)1本は3cm長さ、4~5cm角の拍子木切りにします。鍋にだし汁3カップを煮立ててエリンギを入れ、酒・塩・薄口しょうゆ各小さじ1で味を調えます。

 さて、ここからが肝心ですよ。卵(大)1個は、白身を菜箸で3~4回つまんで切り、大きく混ぜる程度に溶いておきます。一生懸命に溶いてはだめよ。

 片栗粉大さじ1と1/2を同量の水で溶き、少しずつ鍋に回し入れ軽く混ぜながらとろみをつけます。溶き卵を菜箸に伝わせながら細く回し入れ、小口切りにした小ねぎ適量を散らし、すぐに蓋をして火を止め、一瞬蒸らしてお椀に盛ります。

 卵はかき混ぜないこと。とろみがついていますから、卵が下に沈まず、とても上品でふわっとしたかき玉に仕上がります。半熟程度が食べごろです。

 また、親子丼やカツ丼など、卵とじにする際ですが、卵はやはり溶きすぎず、半熟状で火を止めます。余熱で火が通りますから、少し早いかな、と思うぐらいでちょうどよいのです。

 また、丼ものは必ず蓋をしてください。丼の蓋は“飾り”ではありません。炊きたてのご飯に、できたての具がのっていますよね。いただく際に蓋を取るまでのわずかな間に、器の中でご飯と具がほどよく蒸れ、まろやかなハーモニーを生み出すのですから。

※女性セブン2013年11月7日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
「タダで行為できます」騒動の金髪美女インフルエンサー(26)が“イギリス9都市をめぐる過激バスツアー”開催「どの都市が私を一番満たしてくれる?」
NEWSポストセブン
川崎春花
【トリプルボギー不倫の余波】日本女子プロ2022年覇者の川崎春花が予選落ち 不倫騒動後は調子が上向かず、今季はトップ10入り1試合のみ「マイナスばかりの関係だった」の評価も
NEWSポストセブン
ドバイのアパートにて違法薬物所持の疑いで逮捕されたイギリス出身のミア・オブライエン容疑者(23)(寄付サイト『GoFundMe』より)
「性器に電気を流された」「監房に7人、レイプは日常茶飯事」ドバイ“地獄の刑務所”に収監されたイギリス人女性容疑者(23)の過酷な環境《アラビア語の裁判で終身刑》
NEWSポストセブン
「中野駅前大盆踊り大会」前夜祭でのイベント「ピンク盆踊り
《中野区長が「ピンク盆踊り」に抗議》「マジックミラー号」の前で記念撮影する…“過激”イベントの一部始終
NEWSポストセブン
Aさんの乳首や指を切断したなどとして逮捕、起訴された
「痛がるのを見るのが好き」恋人の指を切断した被告女性(23)の猟奇的素顔…検察が明かしたスマホ禁止、通帳没収の“心理的支配”
NEWSポストセブン
『東宝シンデレラ』オーディション出身者の魅力を山田美保子さんが語ります
《第1回グランプリは沢口靖子》浜辺美波、上白石姉妹、長澤まさみ…輝き続ける『東宝シンデレラ』オーディション出身者たちは「強さも兼ね備えている」
女性セブン
9月6日から8日の3日間、新潟県に滞在された愛子さま(写真は9月11日、秋篠宮妃紀子さまにお祝いのあいさつをするため、秋篠宮邸のある赤坂御用地に入られる様子・時事通信フォト)
《ますます雅子さまに似て…》愛子さま「あえて眉山を作らずハの字に落ちる眉」「頬の高い位置にピンクのチーク」専門家が単独公務でのメイクを絶賛 気品漂う“大人の横顔”
NEWSポストセブン
川崎市に住む岡崎彩咲陽さん(当時20)の遺体が、元交際相手の白井秀征被告(28)の自宅から見つかってからおよそ4か月
「骨盤とか、遺骨がまだ全部見つかっていないの」岡崎彩咲陽さんの親族が語った “冷めることのない怒り”「(警察は)遺族の質問に一切答えなかった」【川崎ストーカー殺人】
NEWSポストセブン
シーズンオフをゆったりと過ごすはずの別荘は訴訟騒動となっている(時事通信フォト)
《真美子さんとの屋外プール時間も》大谷翔平のハワイ別荘騒動で…失われ続ける愛妻との「思い出の場所」
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
【七代目山口組へのカウントダウン】司忍組長、竹内照明若頭が夏休み返上…頻発する「臨時人事異動」 関係者が気を揉む「弘道会独占体制」への懸念
NEWSポストセブン
海外から違法サプリメントを持ち込んだ疑いにかけられている新浪剛史氏(時事通信フォト)
《新浪剛史氏は潔白を主張》 “違法サプリ”送った「知人女性」の素性「国民的女優も通うマッサージ店を経営」「水素水コラムを40回近く連載」 警察は捜査を継続中
NEWSポストセブン