今国会でカジノ基本法案が提出される。カジノというとスーツをまとったコワモテの人たちが多いイメージかもしれないが、シンガポールを例にとれば、リゾートだけあってカジュアルな装いも多い。男性はランニングシャツ、半ズボン、ビーチサンダルはNGだが、女性の場合はサンダルなどでもOKで、ドレスコードは厳しくない。一方で、世界の富裕層を呼び込むため、タキシード縛りのVIPルームを設ける可能性もある。
次に気になるのは、果たして庶民でも遊ぶことができるのかということだろう。
「シンガポールのカジノは地元住民も成人であれば、IDの提示と100シンガポールドル(約8000円)の入場料を支払えば入ることができます。これは貧困層などがギャンブル依存症になるのを防ぐためです。
日本でカジノが解禁になったら、シンガポール方式を踏襲するような形になると考えられますから、入場料は日本では1万円ぐらいと想定される。もちろん、年齢確認などで、運転免許証や健康保険証など、何らかの身分証明書の提示が求められることになるでしょう」(カジノ関連企業に詳しい日本大学経済学部専任講師・佐々木一彰氏)
※週刊ポスト2013年11月29日号