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不動産株に金融緩和、駆け込み需要、東京五輪と材料目白押し

 2014年、日本発の好景気の循環が始まれば、日本株も上昇が望めるが、そのなかには相場全体の伸びをはるかに上回り、1年で株価3倍も狙えるような「スター銘柄」も出てくるというのは、グローバルリンクアドバイザーズ代表取締役・戸松信博氏だ。ここでは、注目テーマのひとつ「不動産」について、具体的な銘柄とともに紹介していこう。

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 不動産は、異次元金融緩和に伴う銀行融資拡大の恩恵を直接受けるのはもちろん、消費増税前の駆け込み需要、その後の激変緩和措置として導入予定の住宅ローン減税の拡充、さらには2020年の東京五輪開催、と材料が目白押しのテーマであることは疑いようがない。

 不動産株はアベノミクスによって急騰後、いったん調整局面に入ったが、東京五輪開催決定を受けて、再び高値を更新する勢いを見せ始めている。

 なかでも注目はスター・マイカ(ジャスダック・3230)だ。同社の主力は、賃貸中の中古区分所有マンションに投資し、賃貸収入を得ながら、退去後に売却する事業。賃貸中の物件は購入層が限定されて価格が抑えられるため、売却時との価格ギャップがあるうえ、その間の賃貸収入も得られるという「家賃+売却益」のハイブリッド型ビジネスモデルで業績を伸ばしている。

 今期(2013年11月期)は業績予想を上方修正しており、売上高が2.7%増の132億900万円、純利益は46.4%増の7億8800万円と大幅な増益を見込んでいる。株価的にはまだ十分に評価されていない点も注目だ。

 割安という点では、ワールドインテック(ジャスダック・2429)も見逃せない。製造派遣・業務請負が主力だが、不動産部門の利益が全体の約2割を占める「隠れた不動産銘柄」だ。今期(2013年12月期)の業績は手堅い予想となっているが、第3四半期時点の純利益の進捗率は94.1%で、上方修正の可能性は高い。

 何より同社の中期経営計画では、2016年12月期に売上高1000億円、営業利益50億円を目指しており、これが達成できれば営業利益が前期実績(11億5400万円)の4倍超で、それと同じだけEPS(1株当たり利益)が伸びたとすると、予想PER(株価収益率)は3.9倍になる計算だ。極めて割安な水準といえるだろう。

※マネーポスト2014年新春号

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