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ポケットに手入れるイケメン医師の切れた小指の謎を患者妄想

 47才パート女性が通う病院には、イケメン医師がいるという。その医師には意外な秘密があるようで…。その女性が語ります。

 * * *
 最近、おじいちゃん先生から若先生が後を引き継いだのは近所の内科医院。で、この若先生が高倉健の若いときのような、にがみばしったイイ男なんだな~、これが。

 口数は少ないけれど、受け答えも柔和で患者さんたちの評判もまずまず。でも、ひとつだけ闇に包まれた暗い部分があんのよ。

 だってその若先生、いつも白衣のポケットに右手を入れてるんだけど、チラリと見えたときに小指の第二関節から先がない。

 噂によれば、若いとき、親に反抗して相当なやんちゃだったって話。なんでもある組の姐さんと恋仲になって、駆け落ち寸前、組長にバレておとしまえをつけさせられたんだって。

 きっと先生の胸の内にはまだ姐さんへの思いがあるハズなんて、憂いある横顔を見つめつつ、患者たちは勝手にハーレクインロマンスな世界よ。

 ところが、ある患者さんが意を決して「先生、その小指どうしたんですか?」と聞いたところ、「あ、これですか? 中学のとき、工作で電動鋸を使ってたら誤って切っちゃったんです」とガッカリな返答。

 今さら「自分、不器用な男ですから」とキメられてもなぁ。

※女性セブン2014年1月30日号

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