あきらめさえしなければ、シニアになっても最高の出会いを実現させている男性はいる。ではどう振る舞えばいいのか。シニア世代の恋愛事情に詳しい作家の亀山早苗氏が強調する。
「若い男性は自分のことばかり語りたがります。だから、シニアはとにかく女性の話を聞いてあげてください。10の話題があれば、1個くらい自分の意見を交えれば、それで十分。あとはひたすら女の子の言い分に耳を傾けてあげるんです」
ただし、ウンウンと相づちを打つだけでは能がない。
「彼女の未来について、一緒に一生懸命に考えてあげながら、シニアならではの、豊富な経験に裏打ちされたアドバイスを与えてあげるんです。私の知り合いには、このやり方で、若い女の子を落としまくっている男性がいます」(亀山氏)
シニアなら馴染みの店を、何店か揃えておきたい。亀山氏は、「長年通った、行きつけの小料理屋なんかが、まさにそれ。若い女の子は、こういうチョイスに弱いんです」という。コラムニストの菊池美佳子氏もこう語る。
「女の子に『何が食べたい?』なんて質問するのは愚の骨頂。大人の男は、『オレの行きつけの店があるんだ』とぐいぐいリードするくらいがカッコいい。今の女子は肉食系に憧れていますから、こういう強引さに魅力を感じるんです」
さらに、ひとつでいいから趣味を持ち、深く追究する。語るチャンスがあれば、知識があふれ出し、相手を惹きつけてならないレベルにまで高めておくこと。
「私の知っているシニア男性は、大学時代、映画研究会に所属し1970年代の洋画に異常に詳しい。彼はこの知識を活用して、若い女性を魅了していました」(亀山氏)
とはいえ、趣味は映画のように一般的なものでなくプラモデルや楽器などでも大丈夫。たとえ家庭で妻や息子、娘たちが「ダサ~い」と反応するような趣味であっても、若い女性には新鮮に感じることも多い。
「シニア男性は年々衰える容姿を、趣味や知識でカバーするべきです」(同前)
※週刊ポスト2014年2月7日号