夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回は寄せられたのは、PCメーカー勤務のご主人(44歳)。奥様(50歳)は美熟女として評判です。
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快く受け入れられる「ニオイ」は「匂い」と書き、受け入れ難い場合は「臭い」と書くそうですが、女房の場合は「匂い」です。フェロモンが出ていて、電車に乗ったりした時も、側に立つ男性が思わずウットリとした表情をしたり、鼻を近づけてきたりします。ところが、女房はそれを「私って体臭がきついのかも」と思い込んでいるんです。
きっかけは僕。一緒に推理ドラマを観ていた時、「犯人はこいつだ」と思い、「なんか臭うな~」と呟いたのですが、これを女房は自分の体臭のことと勘違いしてしまったようです。いくら誤解だといってもダメで、「いいの、いいの。私も前から気になってたから」。
食事や生活改善をし、運動もしてニオイの原因を断ち切ろうと努力する女房。結果、スタイルがよくなり、フェロモンもムンムンで、部下からも「いいですねぇ、美魔女の奥さんで」。よくない!
高級ブランド香水をがんがん買って振りまいているし、リビングにアジアンテイストの香り、玄関はミント系の消臭剤、トイレにはグレープフルーツの香りの芳香剤……。家にいるだけでクラクラするよ!
※週刊ポスト2014年2月14日号