芸能

いいとも終了の背景に「らしさ」にこだわる硬直化した体質も

 この3月、いよいよ『笑っていいとも!』(フジテレビ系)が終了するが、いいとも出演を契機にブレイクしたタレントも数知れない。人気者を輩出するポテンシャルがある番組といえるワケだが、終了に至るにはそれなりの理由があった。テレビ局関係者が語る。

「『いいとも』に限らず、長寿番組になるとどうしても“らしさ”を求めたがる。何か面白そうな企画が出ても、『これはウチの番組らしくない』などと会議で却下されてしまう。『いいとも』にも似たような兆候はあった。それこそ、『友だちの輪』や『いいとも!』という言葉が流行した1980年代は、なんでもアリの番組だった。1990年代に入っても、アイドルであるSMAPをレギュラーに起用するなど新しいことを取り入れていった。

 しかし、2000年代に入ると、サプライズが少なくなった。コーナーも以前ウケた企画の焼き直しが目立つように。これは、『いいともはこうでなくちゃいけない』という固定観念が生んだ弊害ですよ。フジの上層部には『いいとも』上がりの局員も多く、そうした周りからの声にも縛られて、現役スタッフが思うようなことをしづらくなったという背景もあるでしょう」

 昨年10月に終了が発表されて以降、視聴率が上がるかと思いきや、さほど変わっていない。以前に比べ、視聴者が『いいとも』についていかなくなったことは事実だ。

「萩本欽一さんが『テレフォンショッキング』に出演した際、タモリさんに『最後は誰も呼ばないで1人でずっとしゃべりなよ』と提案しましたが、今のフジテレビにはこんな斬新な発想を生み出せる空気感がない。『ほかのレギュラー陣はどうするんだ?』などと枝葉を気にしてしまう。

 それこそ、フジテレビが絶好調だった1980年代なら、すぐにでも実現しそうな企画ですけどね。『いいとも』単体の問題というより、フジテレビ全体が“フジテレビらしさ”に縛られているといえるかもしれません」(同前)

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