そして『笑っていいとも!』を語る上で32年間の間、初めて新宿に来た番組観覧の田舎者を相手に何もやらず、間抜けな芸人に進行を任せてきたタモリさんに触れないわけにはいきません。

 かつてあなたはヘルスの呼び込み、オレオレ詐欺の出し子、パチンコ屋のサクラ、フィリピン人との偽装結婚の斡旋などを経て芸能界に入り、イグアナの形態模写、4か国語麻雀、意味不明なハナモゲラなどの卓越した芸で一部のエセインテリの集団から熱狂的な支持をうけ、あれよあれよという間に国民的人気番組の司会者にまで登りつめました。 

 しかしそんな『笑っていいとも!』も今日で終わってしまうのかと思うと、私としては残念でなりません。ただ明日からはO倉智昭さんの『かぶっていいとも!』という番組が始まると知った時、思わず、私はその時思わず聞こえなかった耳が回復し、今では歪んで聞こえるまでになりました。

 最近では新垣さんとの一度壊れた友情も復活し、いまでは2人で元気に作曲活動に勤しんでいます。ですからタモリさんも何の心配もすることなく、二流とも三流ともつかない芸人しか出ないといわれている『タモリ倶楽部』に全精力を注いで頑張っていただきたい。

2014年3月31日

『A女E女』復活を望む会
会長 イジリー北野

※週刊ポスト2014年4月18日号

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