スポーツ

内館牧子「朝青龍と相撲以外で会っていたら気が合ったはず」

 大の相撲ファンとして知られ、2000年から10年間、女性で唯一、日本相撲協会横綱審議員を務めた脚本家の内館牧子さん。

 相撲を愛するがゆえ彼女は、2003年1月場所後、朝青龍(33才・現在は評論家、タレント)が横綱に昇進した際、彼の目にあまる行動や言動に度重なる苦言を呈していた。そのため、当時は朝青龍VS内館の構図ができ、世間から彼女は、そうとう朝青龍が嫌いなのだと思われていたが、そうではないという。

「朝青龍とのバトルが取りざたされていた最中から、私は“朝青龍は男としては魅力的。でも横綱としては最悪”と言っていました。彼は頭の回転もよくて、男気も情もあり、血の気も多くて、なおかつチャーミング。だから男としてはとても魅力的で、プロスポーツ選手としては尊敬していたんです」(内館さん・以下「」内同)

 しかし、彼は横綱としての品格にかけていた。

「相撲には相撲道という精神があり、横綱は俗世間の人間くささや男くささを封じ込めて、人間離れした境地に立たなくてはなりません。

 双葉山しかり、大鵬しかり、貴乃花しかり、白鵬しかりですが名横綱と呼ばれる人たちは、そういった社会の俗のところを封じ込めて、己を磨いてきた人たちです。その点でいうと朝青龍は横綱としての品格がかけていたから、苦言を呈していました。

 私は“横綱”として朝青龍を認めていなかっただけで、もしも相撲と離れたところで出会っていたなら、きっとすごく気があっていたと思います」

※女性セブン2014年5月8・15日号

関連記事

トピックス

大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大ヒット中の映画『4月になれば彼女は』
『四月になれば彼女は』主演の佐藤健が見せた「座長」としての覚悟 スタッフを感動させた「極寒の海でのサプライズ」
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
華々しい復帰を飾った石原さとみ
【俳優活動再開】石原さとみ 大学生から“肌荒れした母親”まで、映画&連ドラ復帰作で見せた“激しい振り幅”
週刊ポスト
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
死体損壊容疑で逮捕された平山容疑者(インスタグラムより)
【那須焼損2遺体】「アニキに頼まれただけ」容疑者はサッカー部キャプテンまで務めた「仲間思いで頼まれたらやる男」同級生の意外な共通認識
NEWSポストセブン
学歴詐称疑惑が再燃し、苦境に立つ小池百合子・東京都知事(写真左/時事通信フォト)
小池百合子・東京都知事、学歴詐称問題再燃も馬耳東風 国政復帰を念頭に“小池政治塾”2期生を募集し準備に余念なし
週刊ポスト
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
ホワイトのロングドレスで初めて明治神宮を参拝された(4月、東京・渋谷区。写真/JMPA)
宮内庁インスタグラムがもたらす愛子さまと悠仁さまの“分断” 「いいね」の数が人気投票化、女性天皇を巡る議論に影響も
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン