ライフ

赤字ラーメン店 打開策として替え玉どんぶりキャッチを考案

 日本の国民食と言われる程に人気のラーメンだが、繁盛している店ばかりではない。埼玉県に住むEさん夫婦(夫69才、妻61才)は、ラーメン店を経営しているが、なかなか厳しい状況だという。そんななかご主人がまさかのアイデアに打って出るが…。奥さんが、不満を爆発させる。

 * * *
 夫とふたり、街道筋で小さなラーメン店をしているんだけど、売り上げは毎月赤字ギリギリ、もしくは赤字。だから「もうお店閉めて、年金だけでつつましく暮らしたほうがいいんじゃない?」と夫に提案したら、いや、怒ること、怒ること。

「オレがやっとの思いで作り上げた店をそう簡単にしめられっかよ! だいたいテメエがそんな気持ちでやってっから、店がヒマになったんだ」って、よくもまあ! 私だってここ数年、買いたい服もバッグも見送って、家計をやりくりしてきたのよ。

「ふんっ、一日でもいいから行列ができる店にしてみなさいよ」と、口からついて出てくるって。そしたら「う~ん、ちくしょう~、う~んと…」と腕組みして「わかった。うちならではの売りがあればいいんだよな」と。

 で、何を言い出すかと思ったら、「お前、学生時代、ソフトボールしてたんだよな。それだよ、それ! オレがこう替え玉を投げるから、それをどんぶりで、お前がキャッチ。どうだ? すごいパフォーマンスだろ」って、信じられる?

 一度、言い出したことは絶対に引っ込めない夫。仕方ないからその夜、練習したわよ。でも、何回やってもダメ。結局、練習に使った麺をムダにして翌日はふたりして筋肉痛だわよ。

 それでもあきらめない夫は「どんぶりをカウンターの端から端へヒューって流すっていうのはどうだ?」と真顔で。

 いつ出るかと期待したけど、とうとう最後まで、味をどうにかしようって話にはならなかったわね。

※女性セブン2014年5月29日号

関連キーワード

トピックス

永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《坂口健太郎との熱愛過去》25歳の永野芽郁が男性の共演者を“お兄ちゃん”と呼んできたリアルな事情
NEWSポストセブン
国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン
国民に「リトル・マリウス」と呼ばれ親しまれてきたマリウス・ボルグ・ホイビー氏(NTB/共同通信イメージズ)
ノルウェー王室の人気者「リトル・マリウス」がレイプ4件を含む32件の罪で衝撃の起訴「壁に刺さったナイフ」「複数の女性の性的画像」
NEWSポストセブン
愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
「タダで行為できます」騒動の金髪美女インフルエンサー(26)が“イギリス9都市をめぐる過激バスツアー”開催「どの都市が私を一番満たしてくれる?」
NEWSポストセブン
ドバイのアパートにて違法薬物所持の疑いで逮捕されたイギリス出身のミア・オブライエン容疑者(23)(寄付サイト『GoFundMe』より)
「性器に電気を流された」「監房に7人、レイプは日常茶飯事」ドバイ“地獄の刑務所”に収監されたイギリス人女性容疑者(23)の過酷な環境《アラビア語の裁判で終身刑》
NEWSポストセブン
Aさんの乳首や指を切断したなどとして逮捕、起訴された
「痛がるのを見るのが好き」恋人の指を切断した被告女性(23)の猟奇的素顔…検察が明かしたスマホ禁止、通帳没収の“心理的支配”
NEWSポストセブン