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覚せい剤の再犯率 20代は39%で乱用増加する50歳以上は79%

 5月17日、「CHAGE and ASKA」のASKAが覚せい剤使用の容疑で逮捕された。今回、ASKA容疑者は、“愛人”と見られる女性とともに逮捕され、覚せい剤を使用したセックスに耽っていたのではないかとも報じられている。今回のASKAに限らない。クスリとセックスの関係はあまりに密接である。現役の麻薬取締官が明かす。

「薬物乱用者のほとんどは覚せい剤を使ったセックスに溺れているといっていい。芸能人であれば、いつ人気を失うかもしれないという恐怖感や、高いレベルのクリエイティブさを生み続けなければならないという苦しみから、ドラッグに手を出すことが多い。

 だが、それはきっかけに過ぎない。乱用者は次第に、“今さえよければいい”という刹那的な考えしかできなくなり、行き着く先は、ドラッグを用いたセックス。特に覚せい剤を用いた場合は感度が何十倍も上がるという。取り調べをしていると“体の芯が痺れて動けなくなるほどの快感”と表現する被疑者もいた」

 男性にとっては、ドラッグの効果は快感を味わえるだけではない。性的興奮を高めてくれるのだ。

「硬さはそれほどでもないが、持続時間が長くなり、数時間以上、あるいは一晩中持続させることができる。中年になり、男性器の機能が衰えてくると、まずはバイアグラのような勃起薬に頼り、それがエスカレートして覚せい剤に手を出すというケースも多い。実際、ASKAのように50代の乱用者が増えている」(同前)

 警察庁が発表した2013年度の覚せい剤事件の摘発件数を年代別で見ると、20~40代が前年に比べ減少する一方、50歳以上は約6%も増えている。中高年による覚せい剤汚染が広がりつつある実態がうかがえる。また再犯率は20代が39%なのに対し、50歳以上は79%にものぼる。

 数年前、覚せい剤で逮捕された有名ミュージシャンAは、薬物に溺れた理由として、周囲に「表現者として、男女の性愛は絶対に必要だと考えていた。だから、男性としての性の能力の衰えに大きなショックを受けて耐えられなかった」と語っていた。

※週刊ポスト2014年6月6日号

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