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振り込め詐欺防止策 「オレって誰?」を繰り返すことも有効

 振り込め詐欺をはじめとする特殊詐欺の昨年の被害件数は約1万2000件で、被害者の8割は60才以上。振り込め詐欺というが、最近は現金の手渡しや、郵送させるケースが増えている。

「また、身内を装った電話だけでなく、“宝くじの当選番号がわかる”“医療費を還付する”などと話を持ちかけてくる場合も。“オレオレ”以外は詐欺だと疑わない人もいるので、家族が犯罪の情報を集めて伝えてあげて」と、日本防犯設備協会特別講師の富田俊彦さん(以下同)。

 例えば全国で蓄積した2.5万件の犯罪の恐れのある番号からかかってきた電話を警告してくれる、振り込め詐欺防止機器などを無償で貸し出す自治体や都内の警察署もある。

 振り込め詐欺には、こんな対策法もある。

「『オレオレ』に『誰?』と聞いたら『オレ』と犯人。『誰?』を繰り返したら電話が切れた」(主婦・68才)

「実家の電話はナンバーディスプレー。父は0120や親戚以外の東京03など、知らない番号や非通知には一切出ない」(パート・45才)

 犯罪から親を守るために知っておきたい犯罪の防御策は以下の通り。

【家族にしかわからない合言葉を決める】
“オレオレ”に対し、“○○なの?”と名前を出すと、犯人になりすまされてしまうので、こちらから絶対名前は言わない約束を。身内を確認するには、“ペットの名前は?”などの合言葉を決めておくとよい。

【固定電話は常時留守番電話状態に】
 特殊詐欺犯は卒業名簿などを見て固定電話にかけてくる場合が多く、留守番電話にメッセージを残すことは少ない。身内が電話をかける場合は、メッセージの最初に名前を告げるなどのルールをつくって。

【お金の話が出たら、まず誰かに相談させる】
 お金の話が出たらまず疑うこと、と伝える。とはいえ身内のトラブルと聞けばパニックにも。すぐひとりで行動しないことを約束。子供に連絡がつかない場合は、警察や近所の親しい人に意見を聞くよう話しておく。

【子供の携帯電話を電話の近くに貼っておく】
 息子を装う電話があったら、一旦切って、自分から息子本人にかけ直すルールに。身内の電話番号などを書いた一覧を電話近くに貼っておいてあげると、冷静に対処できることも。併せて警察の振り込め詐欺相談窓口などの番号も記入しておいてあげたい。

※女性セブン2014年6月12日号

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