ビジネス

高須院長 薬物の危険性を訴える「悪いイメージ与えるべき」

ASKA容疑者の薬物問題を斬った高須院長

 高須クリニックの高須克弥院長が、様々な出来事に自由な意見をぶつけるシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回は、2014年上半期最大の芸能ニュースとなったASKA容疑者の覚せい剤事件について話を聞きました。

 * * *
──2014年上半期で、もっとも話題になった芸能ニュースといえば、やっぱりCHAGE and ASKAのASKAが覚せい剤で逮捕された事件だと思います。この事件について、高須院長はどう思いましたか?

高須:薬物の問題って実は一筋縄には行かない側面もあって、結局、法律上の問題なんだよね。ぼくが子供の頃なんかは、薬局でヒロポンが売ってて、みんな合法的に覚せい剤をやってたわけだから。不眠不休で働かなければならなかった戦後の復興期には、ヒロポンにお世話になった人も多かっただろうしね。大麻もそう。昔は日本でも栽培してたんだから。

 高須家は昔から医者をやってるから、薬草園があったんだよ。ぼくが子供の頃は、そこでケシの実とか栽培していた記憶があるもんなあ。トリカブトとかも。あと、ぼくのおばあちゃんは耳鼻科医だったんだけど、おばあちゃんの得意技は「コカイン点鼻薬」と「阿片チンキ」だったからね。コカインだって昔は、普通に医療で使える薬だったんだよ。

 まあ、だからといって薬をやっていいとはならないけどね。覚せい剤は体を蝕んでいくから、絶対にダメ。不眠不休で働けるようになるってことは、それだけ無理を強いる薬というわけだから、体にいいわけがない。そもそも日本は法治国家なんだもん。法律を破ったら、それは罰せられるよ。

──ASKA容疑者の事件では、知人の女性もいっしょに逮捕されていて、2人は「キメセックス」を楽しんでいたとも報じられています。その報道があったせいで、逆に「キメセックス」に興味を持ってしまう人も多いみたいですね。

高須:うーん、それはあんまりよくないねえ…。でも、キメセックスなんか、1回やっちゃったら、もうおしまい。一生抜け出せなくなっちゃう。絶対に手を出しちゃいけないよ。ぼくも、ニューハーフの人に絶対手を出しちゃいけないよ、って忠告されたことがあったけどね。

──ニューハーフですか?

高須:そう、ニューハーフ。その人が「先生、ニューハーフ好き?」って聞いてくるんだよ。ぼくはそっちの気はまったくないから「興味ないよ」っていったら、「よかった~」って。「オカマとのセックスは女の子とのセックスの何倍もいいから、絶対に抜け出せなくなる。一度味わったら後は落ちるだけなの。わたし、先生のこと好きだから、先生の落ちるところは見たくないの!」って言うんだよ(笑い)。キメセックスも同じだよ、一度味わったら落ちるだけ。絶対にやっちゃダメ。

──たしかに「薬を使うと気持ちいい」みたいなイメージはあまりよくないですよね。

高須:そうなんだよね。だから、もっと悪いイメージを与えるといいかも。たとえば、無差別殺人鬼みたいな凶悪な犯罪者がいたら、刑罰として薬漬けにするとか。快楽殺人者には、ずっと薬を投与して快楽だけを与えれば、それだけで満足するだろうから、殺人なんか犯さなくなるでしょ。そうなれば、「薬=刑罰」で悪いイメージになるし、世の中のためになるかもね。まあ、さすがに倫理的にも法的にも、絶対にムリだけどね(笑い)。

 * * *
 法律的な問題だとしながらも、薬物の危険性を訴える高須院長。いくら気持ちいいといわれていても、キメセックスなど言語道断、絶対に手を出してはいけない! ただ、ちょっと気になるのがニューハーフとのセックス。高須院長は興味がないようだが、「絶対抜け出さなくなる」とまで言われたら興味を持つ人がいるかも!?

【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。

 昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『バカにつける薬 ドクター高須の抱腹絶倒・健康術』(新潮OH!文庫)、『私、美人化計画』(祥伝社)、『シミ・しわ・たるみを自分で直す本』(KKベストセラーズ)、『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)など。最新刊は『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)。

関連記事

トピックス

無期限の活動休止を発表した国分太一(50)。地元でもショックの声が──
《地元にも波紋》「デビュー前はそこの公園で不良仲間とよくだべってたよ」国分太一の知られざる “ヤンチャなTOKIO前夜” 同級生も落胆「アイツだけは不祥事起こさないと…」 【無期限活動停止を発表】
NEWSポストセブン
広島県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年6月、広島県。撮影/JMPA)
皇后雅子さま、広島ご訪問で見せたグレーのセットアップ 31年前の装いと共通する「祈りの品格」 
NEWSポストセブン
草野刑事を演じた倉田保昭と響刑事役の藤田三保子が当時を振り返る(撮影/横田紋子)
放送50年『Gメン\\\\\\\'75』 「草野刑事」倉田保昭×「響刑事」藤田三保子が特別対談 「俺が来たからもう大丈夫だ」丹波哲郎が演じたビッグな男・黒木警視の安心感
週刊ポスト
月9ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』主演の中井貴一と小泉今日子
今春最大の話題作『最後から二番目の恋』最終話で見届けたい3つの着地点 “続・続・続編”の可能性は? 
NEWSポストセブン
TOKIOの国分太一(右/時事通信フォトより)
《あだ名はジャニーズの風紀委員》無期限活動休止・国分太一の“イジリ系素顔”「しっかりしている分、怒ると“ネチネチ系”で…」 “セクハラに該当”との情報も
NEWSポストセブン
『ザ!鉄腕!DASH!!』降板が決まったTOKIOの国分太一
《どうなる“新宿DASH”》「春先から見かけない」「撮影の頻度が激減して…」国分太一の名物コーナーのロケ現場に起きていた“異変”【鉄腕DASHを降板】
NEWSポストセブン
日本のエースとして君臨した“マエケン”こと前田健太投手(本人のインスタグラムより)
《途絶えたSNS更新》前田健太投手、元女子アナ妻が緊急渡米の目的「カラオケやラーメン…日本での生活を満喫」から一転 32枚の大量写真に込められた意味
NEWSポストセブン
出廷した水原被告(右は妻とともに住んでいたニューポートビーチの自宅)
《水原一平がついに収監》最愛の妻・Aさんが姿を消した…「両親を亡くし、家族は一平さんだけ」刑務所行きの夫を待ち受ける「囚人同士の性的嫌がらせ」
NEWSポストセブン
中世史研究者の本郷恵子氏(本人提供)
【「愛子天皇」の誕生を願う有識者が提言】中世史研究者・本郷恵子氏「旧皇族男子の養子案は女性皇族の“使い捨て”につながる」
週刊ポスト
夫・井上康生の不倫報道から2年(左・HPより)
《柔道・井上康生の黒帯バスローブ不倫報道から2年》妻・東原亜希の選択した沈黙の「返し技」、夫は国際柔道連盟の新理事に就任の大出世
NEWSポストセブン
新潟で農業を学ことを宣言したローラ
《現地徹底取材》本名「佐藤えり」公開のローラが始めたニッポンの農業への“本気度”「黒のショートパンツをはいて、すごくスタイルが良くて」目撃した女性が証言
NEWSポストセブン
1985年春、ハワイにて。ファースト写真集撮影時
《突然の訃報に「我慢してください」》“芸能界の父”が明かした中山美穂さんの最期、「警察から帰された美穂との対面」と検死の結果
NEWSポストセブン