芸能

『花子とアン』仲間由紀恵の年下恋人俳優起用背景に美輪明宏

 6月20日に放送されたNHK連続テレビ小説『花子とアン』の一触即発のワンシーン。これが後に「白蓮事件」として世間を騒がせる大事件を起こす仲間由紀恵(34才)演じる蓮子と、その恋人となる年下男・宮本龍一の運命的な出会いだった…。

 蓮子が心を寄せることとなる年下男・宮本を演じるのは、中島歩(25才・なかじまあゆむ)だ。

 正直、あまり聞き覚えのない名前の中島。無名の彼が、大女優である仲間の相手役に抜擢されたのには、ある大物の尽力があったからだという。

 その人物こそが『花子とアン』の「ごきげんよう、さようなら」のナレーションでおなじみの美輪明宏(79才)だ。

 日本大学藝術学部在学中にモデルとして芸能活動をスタートさせた中島が、役者の世界に足を踏み入れたのは、昨年のことだった。

 中島は、美輪が主演・演出を務め、彼のライフワークともなっている三島由紀夫戯曲の舞台『黒蜥蜴』(くろとかげ)で、約200人のオーディションを勝ち抜き、美輪の愛人役に選ばれた。

「『黒蜥蜴』は1968年の初演以来、美輪さんが節目、節目に演じてきた大切な作品です。美輪さんは本当に信頼できる相手役を見つけなければ、舞台の再演はしませんから、それだけ中島さんのことが気に入ったんだと思いますよ。また美輪さんは“恋をしないときの自分は渇いている”と言い続けていますからね。この子だと思ったら、とにかく素直に入れ込むんですよ」(舞台関係者)

 美輪にとっても、昨年の『黒蜥蜴』は5年ぶり。期待に胸を躍らせたことだろう。

「美輪さんは中島さんに対して“本当に手がかかるわね”とか“あなたには、何もないのね”などと、あえて厳しい言葉をかけ続けたそうです。

 でも裏では“あの子は、私の若いころに似ている”と言ってましたので、期待の裏返しだったんだと思いますよ」(前出・舞台関係者)

 そんな美輪の指導に対して、中島も「稽古での美輪さんとぼくの関係こそが『黒蜥蜴』だと思うんです」と嬉しそうに語っていた。

「美輪さんは“もっと体を大きくしなさい”なんてことまで言っていました。中島さんも“美輪さんに認められるように”と過酷な肉体改造まで行っていましたよ」(前出・舞台関係者)

 こうして美輪の寵愛を受けるようになった中島。そして、そんな努力が実り、ついには朝ドラデビューまで果たす。

「『花子とアン』の宮本役もオーディションで掴み取ったんです。美輪さんに中島さんが選ばれたことを伝えると、“あらそう! あの子は一生懸命やる子だから、よろしくね”とすごく喜んでいたそうです。

 美輪さんは撮影現場に、いろいろと差し入れをしてくださるんですけど、中島さんが現場にいるときは、差し入れが豪華な物になった気も…。それほど嬉しいんでしょうね」(NHK関係者)

※女性セブン2014年7月10日号

関連記事

トピックス

志村けんさんが語っていた旅館への想い
《5年間空き家だった志村けんさんの豪邸が更地に》大手不動産会社に売却された土地の今後…実兄は「遺品は愛用していた帽子を持って帰っただけ」
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《木漏れ日のなかベビーカーを押す海外生活》眞子さん、苦渋の決断の背景に“寂しい思いをしている”小室圭さん母・佳代さんの親心
NEWSポストセブン
自殺教唆の疑いで逮捕された濱田淑恵被告(62)
《信者の前で性交を見せつけ…》“自称・創造主”占い師の濱田淑恵被告(63)が男性信者2人に入水自殺を教唆、共謀した信者の裁判で明かされた「異様すぎる事件の経緯」
NEWSポストセブン
米インフルエンサー兼ラッパーのリル・テイ(Xより)
金髪ベビーフェイスの米インフルエンサー(18)が“一糸まとわぬ姿”公開で3時間で約1億5000万円の収益〈9時から5時まで働く女性は敗北者〉〈リルは金持ち、お前は泣き虫〉
NEWSポストセブン
原付で日本一周に挑戦した勝村悠里さん
《横浜国立大学卒の24歳女子が原付で日本一周に挑戦》「今夜泊めてもらえませんか?」PR交渉で移動…新卒入社→わずか1年で退職して“SNS配信旅”を決意
NEWSポストセブン
「第42回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
《ヘビロテする赤ワンピ》佳子さまファッションに「国産メーカーの売り上げに貢献しています」専門家が指摘
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《総スカン》違法薬物疑惑で新浪剛史サントリー元会長が辞任 これまでの言動に容赦ない声「45歳定年制とか、労働者を苦しめる発言ばかり」「生活のあらゆるとこにでしゃばりまくっていた」
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《エプスタイン事件の“悪魔の館”内部写真が公開》「官能的な芸術品が壁にびっしり」「一室が歯科医院に改造されていた」10代少女らが被害に遭った異様な被害現場
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、インスタに投稿されたプライベート感の強い海水浴写真に注目集まる “いいね”は52万件以上 日赤での勤務をおろそかにすることなく公務に邁進
女性セブン
岐路に立たされている田久保眞紀・伊東市長(共同通信)
“田久保派”の元静岡県知事選候補者が証言する “あわや学歴詐称エピソード”「私も〈大卒〉と勝手に書かれた。それくらいアバウト」《伊東市長・学歴詐称疑惑》
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
「少女を島に引き入れ売春斡旋した」悪名高い“ロリータ・エクスプレス”にトランプ大統領は乗ったのか《エプスタイン事件の被害者らが「独自の顧客リスト」作成を宣言》
NEWSポストセブン
東京地裁
“史上最悪の少年犯罪”「女子高生コンクリート詰め事件」逮捕されたカズキ(仮名)が語った信じがたい凌辱行為の全容「女性は恐怖のあまり、殴られるままだった」
NEWSポストセブン