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中国の離婚率が10年連続増加 一人っ子政策や女性自立原因か

 中国民政省が発表した「2013年社会サービス発展統計公報」によると、中国で昨年、離婚申請した夫婦は前年比12.8%増の約350万組で、史上最高を記録した。2004年以来、10年連続で前年比を上回った。中国共産党機関紙「人民日報」(電子版)は「離婚は間違った結婚の代価」との離婚経験者の声を紹介しながらも、「離婚率の増加は中国の道徳観念の崩壊につながりかねない」などと警鐘を鳴らしている。

 報告によると、昨年の結婚数は前年比1.8%増の1346万9000組。うち、25~29歳の夫婦が全体の35.2%を占めている。

 同紙は「一人っ子政策で男性が余っており、生涯、結婚できない男性が増えている。その一方、中国の急速な経済発展で、仕事を持つ女性が多くなり、女性は経済的に男性に頼るのではなく、経済的に自立するという傾向が強くなった。これが離婚率の増加につながっている大きな原因の一つ」と分析している。

 さらに同紙は「一時の激情で結婚して、のちに熱が冷めて、すぐに離婚するという傾向が強まっており、これは道徳観念の崩壊につながり、浮気などの性道徳が乱れるもとになる」と危惧したうえで、「結婚は一種の修行にも例えられる。その修行を通じて人間性が高まることも事実。このまま中国で離婚率が高まり続ければ、社会的に大きなひずみを生むことは確実だ」と指摘する。

 これに対して、ネット上では「このような観点には賛成できない。離婚は往々にして上流階級の男女に多い。金持ちに比較的多いのだ」との書き込みがある一方で、「10年連続で離婚率が増加していることで、われわれはどのような結婚観を持つべきか。結婚は社会的に重要な意義があり、責任も伴う。結婚した男女にも、それぞれの親の責任にもある。家庭に責任を持ち、和解の家庭を築くよう努力すべきだ」との意見も書き込まれている。

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