ビジネス

森永卓郎氏が「これはお得だ」というJR東日本のカード活用術

 クレジットカードの平均的なポイント還元率は0.5%といわれるが、最近ではそれを上回る還元率の高いカードが数多く登場している。そうした高還元率カードのひとつとして、経済アナリストの森永卓郎氏が自身でも活用しているのがJR東日本の「大人の休日倶楽部ミドルカード」だ。森永氏が、その活用法を解説する。

 * * *
 私自身が「これはお得だ」と活用しているのが、JR東日本が発行している「大人の休日倶楽部ミドルカード」。Suica機能付きビューカードに、JR東日本の50歳以上64歳まで(女性は59歳まで)限定の会員サービス「大人の休日倶楽部ミドル」の特典がセットされたクレカです。

 年会費が2年目以降(初年度無料)は2500円(税別)かかりますが、JR東日本での切符・定期券購入やSuicaチャージなどに利用した場合、1.5%還元となります。さらに、1年間(1~12月)に3000ポイント以上貯めると、翌年にはダブルAにランクが上がり、2.5%の還元が受けられます。

 貯まったポイントはSuicaへの入金にも使えます。今やSuicaは全国の鉄道だけではなく、タクシーやコンビニでも使えるなど使途はほぼ無制限で、“無敵”になっています。

 それだけではありません。新幹線を含むJR東日本線・JR北海道線を片道・往復・連続で201キロ以上利用する場合、このカードで支払うと運賃・料金が5%割引になります。回数に制限はなく、何回でも5%引きになるのです。ランクがダブルAの人だったら、2.5%+5%で7.5%のバックが受けられます。

 さらに、このカードでの決済を条件に、JR東日本全線+JR西日本北陸エリアが4日間乗り放題1万7000円、JR東日本全線+JR北海道全線が5日間乗り放題2万5000円の会員限定「大人の休日倶楽部パス」が、年3回購入可能です。こうした特典があるので、特に鉄道を頻繁に利用する人には、年会費を払っても有利なカードだと思います。

 このクレカに入会できない50歳以下の人なら「ビックカメラSuicaカード」も注目です。ビックカメラで年1回10円でも買い物をすれば年会費が無料になり、Suicaのチャージなどで1.5%還元が受けられます。

 こうした高い還元率を考えれば、今やSuicaを現金でチャージするのは、あまりにもったいないと思います。個人ごとの消費パターンによって、どのクレカがその人に有利かは変わってきますが、クレカの活用法を知らずにいると、何の還元も得られず、実質的に大きな損をすることになります。

 高い還元率のクレカには年会費があるものも少なくないので、自分の生活パターンを熟慮して、1つか2つのカードに絞り、ポイントをガンガン貯めていく手がいいでしょう。クレカ節約術を駆使して増税分を取り戻し、年末からの勝負に備えていただきたいと思います。

※マネーポスト2014年夏号

関連キーワード

関連記事

トピックス

林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
「パー子さんがいきなりドアをドンドンと…」“命からがら逃げてきた”林家ペー&パー子夫妻の隣人が明かす“緊迫の火災現場”「パー子さんはペーさんと救急車で運ばれた」
NEWSポストセブン
豊昇龍
5連勝した豊昇龍の横綱土俵入りに異変 三つ揃いの化粧まわしで太刀持ち・平戸海だけ揃っていなかった 「ゲン担ぎの世界だけにその日の結果が心配だった」と関係者
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
韓国アイドルグループ・aespaのメンバー、WINTERのボディーガードが話題に(時事通信フォト)
《NYファッションショーが騒然》aespa・ウィンターの後ろにピッタリ…ボディーガードと誤解された“ハリウッド俳優風のオトコ”の「正体」
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
NEWSポストセブン