国内

期間限定の石巻「復興バー」 東京にいながら石巻情報収集可

 東日本大震災の被災地、宮城県石巻市は、コラムニスト木村和久さんが高校卒業までを過ごした故郷の地。木村さんは縁ある人々の安否を自身の足で訪ね続けていますが、今回は東京都内で展開された「復興バー」についてです。

 * * *
 石巻に「復興バー」という、若者が集うバーがあり、連日賑わっています。運営しているのは「一般社団法人ISHINOMAKI 2.0」という団体です。石巻のために工房や宿泊施設などを開設し、地元から大いに感謝されています。

 その復興バーが、7月19日までの期間限定で銀座に出店し、これまた大入りの盛況。私なんか3回も飲みに行き、高校の同級生と会い、訛りが出まくりでした。

 この復興バーを最初に石巻で立ち上げたのが、松村豪太くん(40才)という青年で、彼が東京でも初日の店長を務めました。スタッフが揃いのTシャツを着ていて、結構オシャレなのです。

 実はこの店、約1か月の営業期間中、マスターは日替わりでやることになっているのです。だから石巻の同級生に「今日、店長やるから来てよ」と呼ばれては、日参したというわけです。

 復興バーは石巻の地酒はもちろんですが、つまみ類が非常においしいです。特に「生ほや」は絶品でした。その形状から「海のパイナップル」と呼ばれるほやですが、東京で食べると、塩分が多くて別の食べ物という印象です。

 復興バーで食べた生ほやは、子供の頃、石巻で食べたほやと同じ味。甘み、苦み、辛み、酸っぱさ、塩辛さの五味が全部入って、実に不思議な味がします。機会があったら、ぜひ石巻のほやを食べてみてください。

 ほかに「しめサバ和風マリネ」とか「復興サバ味噌煮」などがおいしかったです。なにしろ、東京にいる石巻関係者が来店しますから、変なものは出せません。石川啄木じゃありませんが「ふるさとの 食べ物懐かし 復興バー 人ごみの中に そを食べに行く」って感じでしょうか。

 この復興バー、実は昨年も銀座でやっており、年に一度は都内のどこかで開催予定です。そもそもなんで復興バーをやるようになったのか?

 それは石巻関係者同士の出会いの場を設けたかったからだそうです。実際、私も普段会わない地元の人に、気軽に会うことができました。東京にいながら石巻の情報を得ることができるのです。

※女性セブン2014年7月31日・8月7日号

トピックス

大谷翔平の投手復帰が待ち望まれている状況だが…
大谷翔平「二刀流復活でもドジャースV逸」の悲劇を防ぐカギは“7月末トレード” 最悪のシナリオは「中途半端な形で二刀流本格復活」
週刊ポスト
フランスが誇る国民的俳優だったジェラール・ドパルデュー被告(EPA=時事)
「おい、俺の大きな日傘に触ってみろ」仏・国民的俳優ジェラール・ドパルデュー被告の“卑猥な言葉、痴漢、強姦…”を女性20人以上が告発《裁判で禁錮1年6か月の判決》
NEWSポストセブン
ホームランを放った後に、“デコルテポーズ”をキメる大谷(写真/AFLO)
《ベンチでおもむろにパシャパシャ》大谷翔平が試合中に使う美容液は1本1万7000円 パフォーマンス向上のために始めた肌ケア…今ではきめ細かい美肌が代名詞に
女性セブン
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
告発文に掲載されていたBさんの写真。はだけた胸元には社員証がはっきりと写っていた
「深夜に観光名所で露出…」地方メディアを揺るがす「幹部のわいせつ告発文」騒動、当事者はすでに退職 直撃に明かした“事情”
NEWSポストセブン
“進次郎劇場”で自民党への逆風は止まったか
《進次郎劇場で支持率反転》自民党内に高まる「衆参ダブル選挙をやれば勝てる」の声 自民党の参院選情勢調査では与党で61議席、過半数を12議席上回る予測
週刊ポスト
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
「生肉からの混入はあり得ないとの回答を得た」“ウジ虫混入ラーメン”騒動、来来亭が調査結果を公表…虫の特定には至らず
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談【第24回】現在70歳。自分は、人に何かを与えられる存在だったのか…これから私にできることはありますか?
週刊ポスト