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ベネッセ、情報流出「謝罪外注」に批判 対応経験者の声は

7月22日、朝日新聞デジタルは、ベネッセホールディングスが、個人情報流出問題についての謝罪を外注していたことを報じた。派遣会社に委託していたという。

ネットでは、7月10日には、派遣会社から「謝り隊」の募集がきたという報告が投稿されていた。「時給1000円で9時から21時勤務」だったというこのネットユーザーによると、勤務期間は11日から2週間。情報流出という事件を起こしたのも、そしてその事件について謝罪するのも外部の人間ということには、疑問を感じる声も多い。

ところで企業が大規模な不祥事を起こした場合、謝罪対応はどのようにおこなうものなのか。かつてそうした不祥事の謝罪対応を経験したことがある会社員・Tさんは、こう語る。

「トップ層の判断にはなりますが、私が対応したときも、途中から派遣会社にお願いしたことがあります。謝罪対応窓口を設けるにあたり、まず専用スペースに謝罪を受けるための電話回線を大量に確保し、最初は社員が交代で対応していました。

派遣会社にお願いすることになった理由は、社員たちは通常業務に加えて仕事がイレギュラーに激増しており、疲弊してきたためと聞いています。誰でもいいというよりは、オペレーターなど、話すことが専門の人を中心に集めていたようです。

ただ、数日でやはり社員対応に戻しました。というのも、やはり“誠意がないのでは”という意見が社内であがったためです。また、派遣委託にしたら、確かに話し方などは抜群なのですが、会社のことについての質問には答えられないものも出てきます。それがかえって反感を招いたという例もありました。今思えば、社員対応に戻して良かったと思います」

同社が9日に情報流出を発表してから20日が経過しようとしているが、運営するサイトの顧客情報や、会員になったことがない人の情報も流出していたと発表し、明らかになる被害は拡大するばかり。さらに原田社長が会見で、補償額について「過去の事例では、1人あたり500円の金券」としたことにも、“自社の場合はいくらか”と当事者として考えない姿勢に批判が集中している。

利用者の怒りは強くなるばかり。収束は見えないままだ。

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