ライフ

ヘビメタと料理が融合「メタルめしは大人のキャラ弁」と識者

 音楽と料理はそのそのものを愉しむだけでなく、人と人をつなげる効果があるのではないか。作家で人材コンサルタントの常見陽平氏が一冊の奇妙な料理本から考える。

 * * *
 凄い本と出会ってしまいました。「料理勉強家」ヤスナリオさんによる『メタルめし!』(DU BOOKS)という本です。その名の通り、ヘビィメタルにインスパイアされた料理レシピ本です。メタルにちなんだ料理と、そのレシピ、写真が103ページにわたり、紹介されています。この本を読んで、私は料理と音楽がコミュニケーションツールとなっているなと確信しました。

 この本で紹介されている、いくつかの料理をご紹介しましょう。METALLICAの3RDアルバムといえば、『MASTER OF PUPPETS』です。1986年にリリースされたこのアルバムですが、十字架が並ぶ墓場を描いたジャケットはあまりに有名ですし、同名の曲はMETALLICAの代表曲となっており、未だにライブで演奏されています。

 この曲にインスパイアされた料理が、「マスター・オブ・ナゲッツ」です。「ナゲットというよりは、フライドチキンでは?」と思うほどの、大きなチキンナゲットがドーンと構え、その周りに十字架の形をしたポテトが並びます。この十字架の形をしたポテト、食感も最高です。例の中国食材の大幅期限切れの腐敗鶏肉問題が、コンビニチキンナゲットで起きましたが、自分で作るならその辺も安心ですよね。

 メタル好きでなくても、簡単にできる夜食として美味しいのが、「2ミニッツ・トゥ・ミッドナイト・ヌードル」。元ネタは英国が誇るヘビィメタルバンド、アイアン・メイデンの代表曲”2 MINUTES TO MIDNIGHT”です。邦題が「悪夢の最終兵器・絶滅2分前」なのが、笑えるような、怖いようなという感じですが。この料理、ポイントは深夜に2分で完成してしまうことです。

 鍋に豆乳、水、白すりごま、ちんげん菜を入れて、沸騰したらそうめんを加えて、麺をほぐしながら2分茹で、食べるラー油をかけて出来上がり。簡単ですね。作り方も、食べるラー油も、実にロック。この料理の邦題は「深夜の最終兵器・満腹2分前」という感じでしょうか。

 他にも、パンヘイレン(ヴァン・ヘイレンにかけたもの)、モツ煮ーカレー(モトリー・クルーにかけたもの)など、面白いレシピが続きます。料理好き、メタル好きにはたまりません。

 書籍とレシピの紹介はこれくらいにして、ちょっと別の切り口で考察してみたいと思います。メタルファンとして大変面白く、美味しい本だったのですが、料理と音楽がコミュニケーションツールになっているなとも感じました。

 料理に関していえば、クックパッドに代表されるレシピサイトがそうですし、自分が作った料理、食べた料理の写真をFacebookに載せる際などもそうですが、自分のレシピ、料理を紹介すること、それに対するレスを楽しむツールになっていると感じます。その際、美味しいかどうか、栄養があるかどうかなどが問題になるわけではありません。ネットにあげて面白がられるかどうかという点が大事です。

関連キーワード

トピックス

波瑠と高杉真宙の仲睦まじいツーショット
《波瑠がメガネと白セーター姿で高杉真宙にピッタリ寄り添い…》「思い出深い1年でした」新婚ホヤホヤの2人は“お揃いのデニムパンツ”で笑顔の神対応
NEWSポストセブン
『激走戦隊カーレンジャー』でピンクレーサー・八神洋子役を演じ、高い人気を得た来栖あつこさん
《スーパー戦隊50年の歴史に幕》「時代に合ったヒーローがいればいい」来栖あつこが明かすイエローとの永遠の別れ、『激走戦隊カーレンジャー』ピンクレーサー役を熱演
NEWSポストセブン
12月中旬にSNSで拡散された、秋篠宮さまのお姿を捉えた動画が波紋を広げている(時事通信フォト)
《識者が“皇族の喫煙事情”に言及》「普段の生活でタバコを吸われる場合は…」秋篠宮さまの“車内モクモク”動画に飛び交う疑問
NEWSポストセブン
小室さん眞子さんのNY生活を支える人物が外務大臣表彰
《小室眞子さん“美術の仕事”の夢が再燃》元プリンセスの立場を生かせる部署も…“超ホワイト”なメトロポリタン美術館就職への道
NEWSポストセブン
今年成年式を終えられた悠仁さま(2025年9月、東京・港区。撮影/JMPA) 
《自らモップがけも…》悠仁さまが筑波大バドミントンサークルで「特別扱いされない」実情 「ひっさー」と呼ばれる“フラットな関係”
週刊ポスト
結婚を発表した長澤まさみ(時事通信フォト)
《トップ女優・長澤まさみの結婚相手は斎藤工と旧知の仲で…》インスタ全削除の“意味深タイミング”
NEWSポストセブン
長男・泰介君の誕生日祝い
妻と子供3人を失った警察官・大間圭介さん「『純烈』さんに憧れて…」始めたギター弾き語り「後悔のないように生きたい」考え始めた家族の三回忌【能登半島地震から2年】
NEWSポストセブン
箱わなによるクマ捕獲をためらうエリアも(時事通信フォト)
「クマが人里に降りてくるのは必然」「農業は野生動物に対する壮大な餌付け」 知床・ロシアでヒグマを撮った動物写真家が語る “現代の人間に欠けている自然観”
NEWSポストセブン
11人家族の宮前家
《子ども9人“大家族のパン屋さん”》「店員さんが注文を覚えきれなくて(笑)」11人家族のインフレ“金銭事情”と、大人数子育てで培ったこと「マニュアル本は役に立たない」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン