〈田原:あのころアイドル全盛期でさ、一緒に仕事する機会が多くて、しょっちゅう顔合わせてたよな。それからの付き合いで、なぜかしら未だに友だち。何か、男と女っていう枠を越えて、友だち関係が続いている。
明菜:私って口下手でね、特に初対面の人とか喋られないから、『田原さんにお願いしてみる』って言って、電話したの。そしたらホントに、すぐ受けて下さって、ありがとう。私、トシちゃんとはホントにいい友だちでいられるんで、うれしい。
芸能界って、決して居心地のいいところじゃないから、気持ち的に安心する場所ってないのね。そういうところで、古くから親しくしてくれてるトシちゃんは、ホントにね。みんなもきっとあると思うんだ、同性じゃなくてもさ、あいつなかなかイイ奴っていうの。男とか女じゃなくて、人間としてイイ奴っていうね。〉
気難しいと思われ、みずからも友だちが少ないと公言している明菜だが、田原には心を許していたことが十分にうかがえる。前出・テレビ局関係者が話す。
「同じトップアイドルとして、同じ時代に生き、その後の人生では様々な苦労も味わった。ある意味、田原と明菜には共通点が多い。田原は、明菜の気持ちを本当に理解できる数少ない人だと思います。トップアイドルの境地なんて、トップアイドルにしかわからないですからね」
中森明菜のテレビ復帰第一弾で田原俊彦との共演――。現実的な話にも感じてくる。