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コンビニおでんの勝者は夏に決まる 「つゆ改良」に各社躍起

2014.08.24 07:00

 残暑が厳しいこの季節、まだ「おでんが恋しい」とは言い難いが、大手コンビニエンスストアのレジ前では早

 残暑が厳しいこの季節、まだ「おでんが恋しい」とは言い難いが、大手コンビニエンスストアのレジ前では早くも“おでん戦争”が繰り広げられている。

 消費者はなかなか気付かないかもしれないが、実はコンビニおでんの“つゆ”や“タネ(具材)”は毎年リニューアルが図られ、8月~9月にかけて各社一斉に「その年の味」が出揃うのだという。

 コンビニ業界の専門紙『コンビニエンスストア速報』編集長の清水俊照氏が解説する。

「8月も中旬を過ぎると気温が徐々に下がり、温かいおでんのニーズが高まってくるため、コンビニ各社は早めに商材強化を行うわけです。毎年新しい味に変えるのは、品質のレベルアップはもちろん、消費者を飽きさせないようにするため。

 リニューアルの決め手になるのは、なんといっても“つゆのダシ感”。コンビニおでんのつゆは当初は1種類しかありませんでしたが、今では地域によって昆布や煮干、鰹節など使用するダシの素材を変えています。全国チェーンのコンビニでは地域ごとに最多で7種類のつゆがあります」

 清水氏によれば、各社ともつゆの開発はすでに来年版のものに着手しているというから驚きだ。では、大手4社の気になる『2014年版おでん』の特徴を紹介しよう。

【セブン―イレブン】
 つゆのダシに最も定評のある同社だが、今年はさらに進化させている。鰹節は漁獲したかつおを凍結しないまま専用工場で焙乾加工しているため、だしのうま味や風味が一段と増したという。大根・たまご・ちくわの定番具材の品質も向上させた。9月から野菜メニューを増やすとの情報もあり。

【ローソン】
 つゆは焼津産の鰹節を「荒削り・薄削り・粗挽き」と段階的に抽出する(追いがつお製法)で“旨み”をアップさせている。また、店舗でおでんを仕込むときに鰹節を入れることで、よりだしの風味と香りが楽しめるという。具材のイチオシは、北海道や鳥取にある「ローソンファーム」でミネラル栽培された大根だ。

【ファミリーマート】
 全国を5地域に分け、嗜好性に合わせたつゆを提供。中にはチキンスープ(東北など)や豚足(沖縄)を加えて旨みをアップさせている地域もある。具材は80円、90円、100円、120円、200円と5種類の分かりやすい価格設定に変更。電子レンジでそのまま温められる容器に順次変更するなど工夫を凝らす。

【サークルKサンクス】
 つゆは焼津産鰹節のほか、高級感のある「枕崎産鰹本枯節」を使用して風味を増した。定番具材は素材や調理法を見直してレベルアップ。さらに、「ねじり焼きちくわ」(10月14日発売)や「鶏はらみ串」(11月18日発売)などの“変わり種具材”を毎月投入し、飽きがこない商品ラインナップを展開していくという。

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