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節電で増加する大人のあせも 熱中症リスク高め腎炎の危険も

 連日の猛暑で「首の後ろがなんだかかゆい…」「ひじの内側にいつの間にか水ぶくれができている…」という人は要注意だ。野村皮膚科医院の野村有子院長によると、ここ数年、大人のあせも患者が増えているという。

「あせもは子供の病気というイメージが強いですが、東日本大震災以降、大人の患者が増え始めました。会社や自宅で節電に取り組んでいるのでエアコンの設定温度が高く、汗を長時間じんわりかき続けて、あせもになってしまうんです」(野村院長)

 あせもは皮膚炎の一種で、かゆみや痛みを伴う赤いブツブツが皮膚上にできる病気。汗を拭かずにそのまま放置しておくと、汗の通り道『汗管』が詰まってしまう。そうすると、汗が体外ではなく、皮膚内に漏れ出すことで発症する。

 脇やひじの内側、首の後ろ、ブラジャーのひも部分、ショーツのゴム部分など、汗をかきやすく拭きにくい場所にできやすい。

 薬を塗るなどの処置をきちんとすれば約1週間で消えるが、放置したり、かきすぎたりすると重症化してしまう。

「あせもが全身に広がってしまう『自家感作性皮膚炎』になります。強いかゆみで眠れなくなり、不眠症になってしまうケースがあります」(野村院長)

 また、汗を排出できないため体温調節機能が働かず、熱中症のリスクが高まる。さらにひどくなると腎炎を併発し、顔のむくみや血尿の症状が出てしまうというので、注意が必要だ。

※女性セブン2014年9月4日号

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