ライフ

餃子トリビアを紹介 三日月形の秘密、徳川光圀との関係ほか

餃子の多くが三日月型の理由は?

 みんな大好きな餃子だが、その多くが三日月型なのはなぜか。餃子発祥の地・中国で「財に恵まれるように」と馬蹄型銀貨を模して作られたのが始まりという説が有力だ。そのため現在でも中国では餃子は祝いの席に欠かせない料理で、旧正月には山のように食べられる。

 日本で初めて餃子を食べたのは水戸藩主・徳川光圀とされるが、庶民に広まったのは第二次世界大戦後。中国では主食の水餃子が主流だったが、日本では米飯のおかずに、薄皮の焼き餃子が人気となった。

 専門店も増えるなど、現在では日本は餃子大国になったが、店主が一番旨いと思う形や流儀も店の数だけある。近年、焼き餃子には常識破りの厚皮が登場し、モチモチもあればフワフワもあり。羽根付きならば、ジューシーな餃子とパリッとした羽根で2倍の楽しみがある。

 水餃子では香辛料をきかせた甘辛ダレを絡める四川餃子が目下のトレンド。あっさりとした蒸し餃子はセロリやトマトなどの野菜や、魚介を使用した多味多彩な餡の食べ比べを楽しめる。進化を続けるこだわりの逸品を冷たいビールとともに堪能する幸福は何物にも代え難い。

 写真で紹介するのは、東京餃子楼三軒茶屋本店の「焼き餃子」。定番の薄皮焼きで「飾らない旨さ」が人気。

撮影■河野公俊

※週刊ポスト2014年9月12日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
「私にとっての2025年の漢字は『出』です」 渡邊渚さんが綴る「新しい年にチャレンジしたこと」
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン