複数使いが結果として災害の予防にも繋がるという。とはいえ、どんなサイトやスマートフォンのアプリを使ったらいいのかわからない人のために、ネットやガジェットに詳しいITライターの小口覺さんにオススメの天気アプリを教えてもらった。

 小口さんが活用しているのは、iPhoneにインストールされている天気アプリのほか、東京都下水道局が運営しているWEBサービス『東京アメッシュ』と、国土交通省が降雨観測情報を配信しているアプリ『XバンドMPレーダ』だという。

『東京アメッシュ』はネット版とアプリの両方があり、東京都を中心に神奈川、千葉、埼玉、山梨、静岡県の一部の雨の観測状況を5分間隔で表示する。異常気象により多発中のゲリラ豪雨を回避できるとして活用されている。

「東京都下水道局が運営する『東京アメッシュ』は、レーダーと約150台の地上雨量計を元にしているので、どこで雨が降っているかが正確に出ます。2時間前から30分単位で雨雲の流れを見ることができるので、移動先の雨の状況や雲の流れからある程度先の天気が予測できます。全体で降っているとわかると諦めて傘を買いますが、局地的なら、雨雲の流れを読んで計画的に雨宿りができる。雨の強弱が色で判断できて、ビジュアルで把握できるのもいいですね」(小口さん)

 関西では『東京アメッシュ』に似たサイトとして『大阪市降雨情報』がある。

『XバンドMPレーダ』はレーダーで雨雲を見て、ゲリラ雨や集中豪雨による被害を低減するためのアプリだという。こちらは全国の地域ごとの状況を見ることができるため、地方に行く際に活用できると小口さん。

「『東京アメッシュ』も『XバンドMPレーダ』も、直近の状況を正確に把握することができます。予報で“ときどき雨”と言われても、小雨なのかザーザー降りなのかわからないので、リアルタイムで見れば雨宿りをしてよけやすいですよね。特に最近の天気は急に変わりやすく判断できにくいので、このふたつを見ています。周囲に雨雲が発生していないことがわかれば、安心して傘ナシで出かけられます」

「予報」を見るのはiPhoneの天気アプリと、絵がかわいいLINE天気を使い、「現状」を確認するのは、アメッシュと、地方ではMPレーダを使っているという小口さんのように、最近の天気予報は用途によってお気に入りを見つけるのがお勧めのようだ。

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