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四国お遍路 各県の基本と難所・見所を専門家がレクチャー

 今年で開創1200年となる「四国遍路」。最近はバスや車で巡る観光客も増えており、気軽に楽しめるようになっているという。そこで、八十八ヶ所の寺院を気軽に巡りたいという初心者に、お遍路のプロである四国八十八ヶ所霊場会公認権大先達の横地稔さんと中大先達の貞美さんご夫妻が、エリアごとに基本を伝授する。

 まずは徳島県。徳島県の札所は23か所。1番札所霊山寺を擁し、ここから全長約1400km、歩きなら40~60日はかかる遍路道が始まる。

「徳島県はお遍路の始まりの土地のため、『発心(ほっしん)の道場』と呼ばれています。10番(切幡寺)くらいまでは比較的歩きやすいですが、11番(藤井寺)あたりから“遍路ころがし”と呼ばれる難所も始まり、徐々にきつい旅路になります」(横地さんご夫妻、以下「」同)

 続く高知県の札所は16か所と4県でもっとも少ないが、お寺からお寺への距離が長く、歩き遍路ではまさに修行の場所。

「23番札所(徳島の薬王寺)と24番札所(高知の最御崎寺)は約75km離れており、歩くと3日はかかります。これを越えても、変化の少ない海辺の道が延々と続くため、高知は、自分と向かい合うための修行の場所とされています。とはいえ、室戸岬、足摺岬では絶景も楽しめます」

 愛媛県の札所は26か所ともっとも多い。宇和海沿岸の穏やかな道が続くかと思えば、険しい山道に入っていく…。めまぐるしく変わる景色の中を進むのが特徴。

「厳しい環境が続いた高知の札所を歩ききると、体も鍛えられ、愛媛は比較的楽に越えられます。景色も変化に富み、名湯・道後温泉などの観光スポットもあるため、心の余裕も生まれるでしょう。とはいえ、43~44番札所(明石寺~大寶寺)までは約75km離れており、さらに46番札所(浄瑠璃寺)までは、険しい山道を行く難所が続きますので、まだまだ慢心はできません」

 香川県の札所は全部で23か所。長かったお遍路の旅も、88か所を巡り終える“結願”(けちがん)へ向けて、クライマックスを迎える場所だ。

「香川の札所を『涅槃の道場』と呼びます。長く苦しい旅の末、煩悩を断ち、結願で悟りの境地を開くことに重ねて、こう呼ぶようです。88番(大窪寺)まで巡拝を終えたら、1番札所にお礼参りをし、高野山奥の院か、京都の東寺を訪れるまでが本来のお遍路になります」

※女性セブン2014年10月9日号

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