コンビニの「冷凍ラーメン」が猛スピードで進化を遂げている。専門店に近い風味や食感が、1人前100~200円の安さで手軽に楽しめるとラーメン通の間でも注目の的だ。では、そのコンビニ麺を使って専門店を凌ぐ本格ラーメンが作れないか──。
本誌はラーメン激戦区として知られる東京都西早稲田で「らぁ麺やまぐち」を経営する山口裕史氏に、簡単レシピを考案してもらった。
「簡単だけれども手が込んでいるように見えて、作ってみせたら家族を驚かせることができる」(山口氏)というレシピを紹介しよう。
「今、関東のラーメン店業界でブームになっているのが『台湾風まぜそば』です。スープなしのピリ辛ラーメンですが、コンビニの冷凍つけ麺のタレを使って簡単に作ることができます」(山口氏)
まずニラとネギをみじん切りにしておく。切り終えたところでフライパンを温め、チューブにんにくと豚ひき肉100gを入れ、中火で5分ほど炒める。
「酒、塩、コショウ、醤油で味を整えたら一味唐辛子を加える。台湾風ラーメンはピリ辛風味が最大の特徴です。一味唐辛子は思い切って大さじ2杯くらい入れましょう」(山口氏)
レンジで加熱した麺を丼に移したらタレづくりに移る。濃縮つけダレは袋のまま湯煎で解凍したら、約半分の量を麺と混ぜ合わせていく。
「混ざりにくい場合は、大さじ1杯程度のお湯でのばしてください」(同前)
完全に混ざったところで、麺の上にニラ、ネギ、炒めたひき肉、鰹節粉をトッピングし、真ん中に卵黄を載せる。
「濃縮つけダレを薄めずに半分だけ使うのがポイントです。全部使うと味が濃くなりすぎてしまいます。
コンビニ冷凍ラーメンは麺の完成度が高いのでトッピングや味付けを少し工夫するだけで、かなり満足できる仕上がりになることを覚えておくといいでしょう」(山口氏)