芸能

杉村太蔵 料亭発言バッシング救った飯島愛さんの言葉明かす

初著書『バカでも資産1億円「儲け」をつかむ技術』の出版記念サイン会に出席した杉村太蔵氏(10月16日、福家書店新宿サブナード店で)

『サンデー・ジャポン』(TBS系、以下サンジャポ)に準レギュラーとして出演しているタレントの杉村太蔵氏(35才)。番組ではコメンテーターとして、時には反発を恐れずに、持論を述べる姿が見られる。例えば先月、野島善司都議の「結婚したらと平場では言う」という発言が批判を集めていることについて「野島さんの発言に対しては、世の中がちょっと過剰反応だと思う」と発言。女性コメンテーターたちの反発を招いたが、自身の主張にこだわった。そこには、貫き通している考え方かあった。

 サンジャポは、さまざまなニュースを取り上げる情報バラエティー番組だ。政治や国際情勢から、企業の不祥事、殺人事件、芸能人の熱愛ネタなど、扱う話題はとにかく幅広い。

 杉村氏はどんなテーマについて意見を述べる際にも、コメンテーターとして意識していることがあるという。

「忘れないようにしているのは、飯島愛さんの言葉です」と意外な人の名前を挙げるのだ。

 2008年12月に亡くなった飯島さんは、芸能界を引退する2007年3月までサンジャポにレギュラー出演していた。その飯島さんと杉村氏には、ある“縁”があった。

 国会議員当選直後、杉村氏が「行ってみたいですね、料亭に!」などの発言でバッシングを受けていたときのことだ。杉村氏がテレビをつけると、たまたまサンジャポでその騒動を話題にしていた。番組を見ていると、飯島さんがこう発言したという。

「もういいじゃん、そんなに叩かなくたって」

 杉村氏が当時のことを振り返る。

「ぼくに批判的な立場をとる人がほとんどという状況のなかで、飯島さんだけがぼくを擁護してくれました。その言葉にすごく救われたんです」

 当時の杉村氏の発言は、幼稚で議員になる者として自覚が足りない部分はあった。批判の声が出るのは仕方がないが、あらゆるマスコミからコメンテーターまで一斉にバッシングするほどのことだったのか。飯島さんの発言は、そうした疑問を端的に指摘したものだったと言える。当時まだ26才だった杉村氏にとっては、大きな支えとなる言葉だったのだ。

 その飯島さんの言葉が、杉村氏がサンジャポやほかの情報番組でコメントするときの軸になっているという。

「コメントする対象が、どんなに多くの人からバッシングされている人だったとしても、ぼくはまず立ち止まって情報を整理し、考えるようにしています。本当にそれだけ批判されるべき人なのだろうか? 別の視点で見たら、まったく違う評価ができるのではないか? そうニュースを多角的にとらえるように意識しています」(杉村氏)

 飯島さんに今でも感謝しているという杉村氏。飯島さんが生きているうちに共演はかなわなかった。「直接お会いしてお礼を言いたかった。それができなくて、本当に残念でなりません」と語った。

 杉村氏は、話題を集めている初著書『バカでも資産1億円「儲け」をつかむ技術』で株式投資など実践的なお金儲けのテクニックだけではなく、こうした飯島さんのエピソードや、小泉純一郎元首相、安倍晋三首相、爆笑問題、テリー伊藤氏など、杉村氏に影響を与えた人との知られざる秘話を綴っている。

【杉村太蔵 すぎむら・たいぞう】
1979年8月13日、北海道旭川市生まれ。1998年4月、筑波大学体育専門学群に入学、2004年3月中退。オフィスビルの清掃員を経て、外資系証券会社に勤務。在職中の2005年9月、自民党公認候補として衆議院議員選挙に立候補、当選(2009年7月で任期終了)。2010年7月、参議院議員選挙に立候補するも落選。現在はタレントとして活躍中。投資家として株式投資で多額の利益を上げる。実業家の一面もあり、2013年5月に立ち上げた商社「杉村商事」の社長でもある。初の著書『バカでも資産1億円「儲け」をつかむ技術』が話題。杉村太蔵公式HPはhttp://www.sugimurataizo.com/ 

撮影■高柳茂

関連記事

トピックス

元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
伊勢ヶ濱部屋に転籍した元白鵬の宮城野親方
元・白鵬の宮城野部屋を伊勢ヶ濱部屋が“吸収”で何が起きる? 二子山部屋の元おかみ・藤田紀子さんが語る「ちゃんこ」「力士が寝る場所」の意外な変化
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン