ライフ

新幹線で肘掛を両方使って平然とする図々しいオバさん現る!

 ファッションプロデューサーの植松晃士さんが、オバさんたちが美しく生きていくためのアドバイス。今回は新幹線でのマナーについてのお話です。

 * * * 
 実はつい先日、明らかに「オンナを捨てて数年経過」と推測されるオバさんに遭遇し、とても不愉快な思いをしました。

 夜遅い新幹線だったのですが、おひとり様のその女性は、発車するなりレジ袋からビールとポテチを取り出し、ぷはぁ~&パリパリを始めたんです。

 ポテチってけっこうガーリックの香りが強いので、それだけでも気になるのに、さらにイヤだったのは肘。

 新幹線でも観劇に行っても肘掛けの境界線はどこか、いつも迷うのですが、少なくとも両肘をがっつりと掛けて座るのはマナー違反です。おひとり当たり、ふたつの肘掛けは用意されていないのですから。

 しかも、お隣さんがかなりのぽっちゃりさんだったりすると、こちらは腕を前でXに交差させて、体を縮めなければなりません。

 私のお隣に座った女性がまさにそうで、東京までの数時間、肘掛けの境界線を踏み出しっぱなし。わが天下状態でした。

 しかも、そのかたは食べかけのポテチを放置したまま居眠りを始めたからたまりません。ポテチの香りと、肘攻撃をダブルで受け続けたのでした。

 これは私の偏見かもしれませんが、痩せている女性と比べ、大きなかたは、神経もぽっちゃりしているかたが多いような気がします。

 つまり「体形も仕草もマナーも、あらゆる面でオンナを忘れている?」と思うことがよくあるのです。

 話を元に戻します。肘掛けを不法占拠して平気な人は他人がどう思っているか、まったく気づきません。

 これと同じようなことをもうひとつ思い出しました。「お金の貸し借り」です。

 お金をお貸しした相手にすっかり忘れられてしまったとき。または忘れたそぶりをされたとき、貸したほうは「あのお金のことだけど…」とは、なかなか言い出せません。

「借金」や、それにまつわる言葉も、催促しているように聞こえそうで、あわててひっこめてしまったり…。

 一方、借りたかたはというと会うなり「あら~、元気?」と堂々としたもの。お金を「貸したほうより、借りたほうが威張っている」のです。

 迷惑をかけた上、その人に気まで使わせてしまう恐ろしさ。「つい、うっかり」が多くなる中高年女性は、いつ自分が被害者から加害者に変わるかわかりませんよ。

 オバさん、万歳!

※女性セブン2014年11月13日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン
ミセス・若井(左、Xより)との“通い愛”を報じられたNiziUのNINA(右、Instagramより)
《ミセス若井と“通い愛”》「嫌なことや、聞きたくないことも入ってきた」NiziU・NINAが涙ながらに吐露した“苦悩”、前向きに披露した「きっかけになったギター演奏」
NEWSポストセブン
「ラオ・シルク・レジデンス」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
「華やかさと品の良さが絶妙」愛子さま、淡いラベンダーのワンピにピンクのボレロでフェミニンなコーデ
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン