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植松晃士 仕事で「…けど」「…と思う」と話す人にイラつく

 ファッションプロデューサーの植松晃士さんが、オバさんたちが美しく生きるためにアドバイス。今回のテーマは「話し方」です。

 * * *
 皆さま、ご機嫌よう! 米シカゴのGPシリーズ第1戦で町田樹さんが優勝。幸先よく、フィギュアスケートシーズンが始まりました。

 町田選手の演技はもちろん、インタビューにも注目しています。“氷上の哲学者”といわれるだけあって個性的だし、言葉遣いがとてもきれい。そして何より潔さが素晴らしい。

 というのも、かねてより私は、仕事の場面で「…けど…」「…と思う」と、あいまいな言葉を乱用する人を、快く思っていませんでした。

 つい先日も、ちょっとした失敗をしたスタッフに、原因を聞くと、「それは確かに私が悪いんですけど~」と言ったまま、黙り込んでしまったのです。

 思わず、「“けど”の続きは何? 子供じゃないんだから、きちんと最後まで説明しなさい!」と、少々声を荒らげてしまいました。

 スケジュールなど、事務連絡の確認で「…と思います」って言われるのも、イラッとします。

「思う、ってことは確信がないってこと? 仕事なんだからあいまいなままにしないで、もう一度、確認して」と、静かに念押ししますが、心の中では「あなたの思うことなんか聞いていませんっ。私が聞きたいのは事実だけ!」と毒づいています。

 仕事をはじめたばかりの経験の浅い20代のお嬢さんなら、仕方のない部分もありますよ。

 だけど中高年になっても、「でも~、だって~」なんて話し方をしていたら、それこそ知性を疑われます。

 それ以前に、こういうあいまいな思考回路に慣れてはだめなんですよ。一度身につくと、なかなか変えられません。悪しき習慣に気づいたら、今日、改めましょうね。

※女性セブン2014年11月27日号

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