国内

仏像窃盗団に韓国寺の住職 背後に韓国仏教界の存在疑われる

 対馬列島(長崎県)の中央に位置する美津島にある梅林寺は、6世紀、朝鮮半島からもたらされた最初の仏像を仮置きするために建立された日本最古の寺として知られている。その寺に11月24日正午頃、半島から招かれざる“参拝者”がやってきた。

 市指定文化財の仏像「誕生仏」や経典を奪ったとして5人が逮捕された韓国人「仏像窃盗団」である。梅林寺住職の妻がいう。

「対馬では以前にも仏像の窃盗事件があって警戒していたので、宝物庫は防犯ガラスや鉄の扉にし、厳重に鍵をかけて保管していた。それなのに窃盗団は強引に扉の取っ手を叩き壊した。お寺も住宅も被害がなかったので、最初から宝物目当てだったのでしょう。しかも、住職の留守を狙っている。用意周到に下見を繰り返していたのだと思います」

 対馬では2年前にも海神神社の「銅造如来立像」と観音寺の「観世音菩薩坐像」が韓国人によって盗まれる事件が起きた。

 すでに窃盗団は本国で逮捕されているが、韓国政府は対馬に仏像を返還していない。韓国仏教界が「仏像は倭寇に略奪された」などと主張しているからだが、それは歴史的事実をまったく無視した主張だ。

 国内にある朝鮮半島由来の仏像は、李氏朝鮮(14世紀から20世紀初頭)時代に仏教が迫害され、仏像が破壊される危機にあったため日本に持ち込まれ、保護したというのが歴史の真実である。作元義文・対馬市議がこう語る。

「盗難対策として文化財を警備の厳しい博物館に移す計画があります。ですが、もともと仏像は島民の身近な場所に祀っていたものなのでなかなか実現しません」

 今回の窃盗団メンバーには韓国の寺の住職も含まれていたことから、背後に韓国仏教界の存在も疑われる。

 実に罰当たりな者たちである。「泥棒国家」といわれたくなければ、韓国政府は徹底的に捜査すべきだ。

※週刊ポスト2014年12月12日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

安福久美子容疑者(69)の学生時代
《被害者夫と容疑者の同級生を取材》「色恋なんてする雰囲気じゃ…」“名古屋・26年前の主婦殺人事件”の既婚者子持ち・安福久美子容疑者の不可解な動機とは
NEWSポストセブン
ブラジルにある大学の法学部に通うアナ・パウラ・ヴェローゾ・フェルナンデス(Xより)
《ブラジルが震撼した女子大生シリアルキラー》サンドイッチ、コーヒー、ケーキ、煮込み料理、ミルクシェーク…5か月で4人を毒殺した狡猾な手口、殺人依頼の隠語は“卒業論文”
NEWSポストセブン
9月6日に成年式を迎え、成年皇族としての公務を本格的に開始した秋篠宮家の長男・悠仁さま(時事通信フォト)
スマッシュ「球速200キロ超え」も!? 悠仁さまと同じバドミントンサークルの学生が「球が速くなっていて驚いた」と証言
週刊ポスト
ソウル五輪・シンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング=AS)銅メダリストの小谷実可子
《顔出し解禁の愛娘は人気ドラマ出演女優》59歳の小谷実可子が見せた白水着の筋肉美、「生涯現役」の元メダリストが描く親子の夢
NEWSポストセブン
ドラマ『金田一少年の事件簿』などで活躍した古尾谷雅人さん(享年45)
「なんでアイドルと共演しなきゃいけないんだ」『金田一少年の事件簿』で存在感の俳優・古尾谷雅人さん、役者の長男が明かした亡き父の素顔「酔うと荒れるように…」
NEWSポストセブン
マイキー・マディソン(26)(時事通信フォト)
「スタイリストはクビにならないの?」米女優マイキー・マディソン(26)の“ほぼ裸ドレス”が物議…背景に“ボディ・ポジティブ”な考え方
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
《かつてのクマとはまったく違う…》「アーバン熊」は肉食に進化した“新世代の熊”、「狩りが苦手で主食は木の実や樹木」な熊を変えた「熊撃ち禁止令」とは
NEWSポストセブン
アルジェリア人のダビア・ベンキレッド被告(TikTokより)
「少女の顔を無理やり股に引き寄せて…」「遺体は旅行用トランクで運び出した」12歳少女を殺害したアルジェリア人女性(27)が終身刑、3年間の事件に涙の決着【仏・女性犯罪者で初の判決】
NEWSポストセブン
ガールズメッセ2025」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
佳子さまの「清楚すぎる水玉ワンピース」から見える“紀子さまとの絆”  ロングワンピースもVネックの半袖タイプもドット柄で「よく似合う」の声続々
週刊ポスト
永野芽郁の近影が目撃された(2025年10月)
《プラダのデニムパンツでお揃いコーデ》「男性のほうがウマが合う」永野芽郁が和風パスタ店でじゃれあった“イケメン元マネージャー”と深い信頼関係を築いたワケ
NEWSポストセブン
園遊会に出席された愛子さまと佳子さま(時事通信フォト/JMPA)
「ルール違反では?」と危惧する声も…愛子さまと佳子さまの“赤色セットアップ”が物議、皇室ジャーナリストが語る“お召し物の色ルール”実情
NEWSポストセブン
9月に開催した“全英バスツアー”の舞台裏を公開(インスタグラムより)
「車内で謎の上下運動」「大きく舌を出してストローを」“タダで行為できます”金髪美女インフルエンサーが公開した映像に意味深シーン
NEWSポストセブン