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月謝2万円の料理教室 調理風景見学しワイン片手に語らうだけ

 今、新しく趣味を始めたり、若かりし頃に憧れを抱いた趣味にお金と時間を費やしたりし没頭する中高年夫が増加している。それに振り回される妻たちの心の叫びをお伝えしよう。

 都内在住の主婦・A子さん(52才)の夫(55才)は最近、料理に没頭している。

「友人に誘われて参加した自治体主催の『男の料理教室』がきっかけです。包丁を握ったこともない夫が先生から『手際がよい』と褒められてご機嫌になり、習った料理を家でも作るようになったんです」(A子さん)

 結婚以来、初めて経験する夫の料理に感激した明美さんは2人の娘と一緒に、「パパおいしい~」「さすがだね!」と褒めまくった。

「それがいけなかった。数日後、会社から戻った夫は『おれ、料理教室入ったから』と自慢げに一言。都心にある有名レストランのシェフが先生役で、月イチの土曜開催で月謝2万円というセレブな料理教室でした」(A子さん)

 しかし料理教室とは名ばかりで、生徒はレシピを渡されたのち、デモンストレーションで調理するシェフの手際を見学し、完成後はワイン片手にワイワイと語らうだけ。肝心の料理の腕はまったく磨かれなかった。

「それでも夫は毎回、教室後に高級スーパーで買ったレシピ通りの食材を山ほど抱えて帰宅します。翌日の日曜に張り切って台所に立つけど、できた料理のまずいこと、まずいこと。カモだのフォアグラだのと1万円以上かけたのに、どうしたらこんなにまずく作れるのかと驚く味です」(A子さん)

※女性セブン2014年12月11日号

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