「当クリニックが実施した共同研究では、ミネラル入りむぎ茶を飲むと、『収縮期血圧(最高血圧)』『拡張期血圧(最低血圧)』ともに低下する傾向が認められました。特に着目すべきは『拡張期血圧』の低下で、この血圧が高い場合は血管が硬くなっていることを示しています。そのため、『拡張期血圧』が下がるということは、血管が柔らかくなったということが考えられ、心臓への負担もかなり減少しているということ。
結果として、ミネラル入りむぎ茶には動脈硬化のリスク軽減をはじめ、心臓のさまざまなトラブルを減らす効果が期待できると言えるわけです」
また、血液通過時間が短縮する「血液さらさら効果」の傾向も認められた。
「血行を良くして、血管の詰まりを防ぐ働きも心臓への負担を和らげると言えるでしょう。特に加齢による動脈硬化で高血圧になりやすい高齢者の方には効果的だと思います」(前出・野崎院長)
ところで、野崎院長がミネラル入りむぎ茶をすすめる理由はヒートショック対策だけではない。気温の低い冬は喉の渇きを感じにくく、水分が足りないことに気づきにくいため、水分とミネラルが不足がちになってしまう。
「寒さでトイレの回数が増えたり、厚着による発汗、暖房の効いた部屋の空気乾燥……。入浴でも湯温設定を上げることで、かなり汗をかきますから、入浴の前後にこまめに水分とミネラルを補給する必要があります。
また就寝中も発汗しますから、目覚めに補給することが望ましい。カロリーゼロ、カフェインゼロのミネラル入りむぎ茶は、家族全員の水分&ミネラル補給にぴったりといえるでしょう」
夏の熱中症対策のイメージが強いむぎ茶だが、冬場も欠かせない健康飲料なのである。