ライフ

樋口毅宏と岩井志麻子が語り合う 一番興奮する男女関係とは

「上司の妻を寝取る」。その設定が連載時より大きな反響を集めた樋口毅宏氏の長編小説『愛される資格』(小学館)が単行本化された。樋口氏の熱望による実現した艶話の女王・岩井志麻子氏を招いて実現した対談で、もっとも興奮する男女関係について語りあった。

 * * *
樋口毅宏(以下、樋口):昔から岩井先生の大ファンなので、お会いできてとても光栄です。

岩井志麻子(以下、岩井):それはそれは。こんなオバはんに誕生祝いのお花までいただいて、ありがたいことです。『愛される資格』読ませていただきましたよ。

樋口:恐縮です。

岩井:部下が上司の妻を寝取るっていう話ですけど、AVでも上司の妻とか兄嫁とか義母とかを寝取る話がとても多くて。男は立場が上の人の女を盗るのが楽しいんですかね。

樋口:昔から「一盗(いっとう)二婢(にひ)三妾(さんしょう)四妓(しぎ)五妻(ごさい)」といって、一番興奮するのは人の女を盗むことだといわれています。とくに上の立場、強い者の女を寝取るほうが、強奪感があっていいんじゃないですか。

岩井:強奪感ねェ。だけど女はどっちが興奮するんだろう。夫の上司に来られるのと、部下に来られるのと。確かに上司に来られたら枕営業みたいな感じがするけど、部下に来られたら「こいつ、いやらしい目で私を見てたんだな」って興奮するかも。「一盗二婢三妾四妓五妻」で面白いのは、男から見て一番魅力がないのが女房で、それが他の男から見たら逆転して一番になることよね。

樋口:隣の芝生は青いってやつですね。

岩井:やっぱり人妻っていうのがポイントで、背徳の匂いがいいんでしょうね。

岩井:樋口さんは、例えば学生時代に、彼氏のいる女の子とフリーの女の子、どっちに魅力を感じました?

樋口:いやぁ、僕は情けないことに極めてノーマルで、フリーの子のほうがいいです。人のものだとブレーキがかかるっていうか。そういうせいもあって、小説の中だけは、主人公に奔放にさせているんです。

岩井:ほめ言葉にならんかったら申し訳ないけど、樋口さんだったら女の子は安心すると思うんですよ。すべてにおいて後腐れがなさそうだから(笑い)。

※週刊ポスト2015年1月1・9日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

昭和館を訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年12月21日、撮影/JMPA)
天皇ご一家が戦後80年写真展へ 哀悼のお気持ちが伝わるグレーのリンクコーデ 愛子さまのジャケット着回しに「参考になる」の声も
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
《ジャンボ尾崎さん死去》伝説の“習志野ホワイトハウス豪邸”にランボルギーニ、名刀18振り、“ゴルフ界のスター”が貫いた規格外の美学
NEWSポストセブン
西東京の「親子4人死亡事件」に新展開が──(時事通信フォト)
《西東京市・親子4人心中》「奥さんは茶髪っぽい方で、美人なお母さん」「12月から配達が止まっていた」母親名義マンションのクローゼットから別の遺体……ナゾ深まる“だんらん家族”を襲った悲劇
NEWSポストセブン
シーズンオフを家族で過ごしている大谷翔平(左・時事通信フォト)
《お揃いのグラサンコーデ》大谷翔平と真美子さんがハワイで“ペアルックファミリーデート”、目撃者がSNS投稿「コーヒーを買ってたら…」
NEWSポストセブン
愛子さまのドレスアップ姿が話題に(共同通信社)
《天皇家のクリスマスコーデ》愛子さまがバレエ鑑賞で“圧巻のドレスアップ姿”披露、赤色のリンクコーデに表れた「ご家族のあたたかな絆」
NEWSポストセブン
1年時に8区の区間新記録を叩き出した大塚正美選手は、翌年は“花の2区”を走ると予想されていたが……(写真は1983年第59回大会で2区を走った大塚選手)
箱根駅伝で古豪・日体大を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈3〉元祖“山の大魔神”の記録に挑む5区への出走は「自ら志願した」
週刊ポスト
12月中旬にSNSで拡散された、秋篠宮さまのお姿を捉えた動画が波紋を広げている(時事通信フォト)
〈タバコに似ているとの声〉宮内庁が加湿器と回答したのに…秋篠宮さま“車内モクモク”騒動に相次ぐ指摘 ご一家で「体調不良」続いて“厳重な対策”か
硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将(写真/AFLO)
《戦後80年特別企画》軍事・歴史のプロ16人が評価した旧日本軍「最高の軍人」ランキング 1位に選出されたのは硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将
週刊ポスト
米倉涼子の“バタバタ”が年を越しそうだ
《米倉涼子の自宅マンションにメディア集結の“真相”》恋人ダンサーの教室には「取材お断り」の張り紙が…捜査関係者は「年が明けてもバタバタ」との見立て
NEWSポストセブン
死体遺棄・損壊の容疑がかかっている小原麗容疑者(店舗ホームページより。現在は削除済み)
「人形かと思ったら赤ちゃんだった」地雷系メイクの“嬢” 小原麗容疑者が乳児遺体を切断し冷凍庫へ…6か月以上も犯行がバレなかったわけ 《錦糸町・乳児遺棄事件》
NEWSポストセブン
11月27日、映画『ペリリュー 楽園のゲルニカ』を鑑賞した愛子さま(時事通信フォト)
愛子さま「公務で使った年季が入ったバッグ」は雅子さまの“おさがり”か これまでも母娘でアクセサリーや小物を共有
NEWSポストセブン
ネックレスを着けた大谷がハワイの不動産関係者の投稿に(共同通信)
《ハワイでネックレスを合わせて》大谷翔平の“垢抜け”は「真美子さんとの出会い」以降に…オフシーズンに目撃された「さりげないオシャレ」
NEWSポストセブン