その冷蔵庫は、客の間で「照明に照らされた色とりどりの酒が美しく並んでいて、つい見惚れる。ついガラス扉を開けたくなる」ところから、“おとなの水族館”と呼ばれている。
「会社が近いので、しょうがなくて来てるんですよ(笑い)。この席は水族館もトイレも近いから、指定席にしているんです。ご主人夫婦(佳代(すみよ)夫人、49歳)がいい話し相手になってくれるし、レジにお母さん(宮島志江(ゆきえ)さん、78歳)がいつもにこやかに座っているのもいい。1000円程度でけっこう酔えてしまう私らは、水族館の前で飲む酔族なーんてね」
「去年の夏に転勤してきてから、ここでしか飲んでいませんね。誰かしら仲間がここにいるし、ひとりで来ても気を使わないで飲んでいられるし」(40代、製造業)
「週に最低3日、何もなければ4日はここに来ます。本当はパーフェクトの週5を目指したいんだけど、仲間から、それはマナー違反だ、お前のいない日があってもいいとか言われちゃって(笑い)」(50代、事務系)