伝説の一戦の投了図を再現する羽生4冠と井山4冠



羽生:確かに、子供のセンスは一局対局しただけでわかる。手を選ぶときに、考えずに直感的にいい手を指せるかどうか。この世界で活躍するには個性や持って生まれた資質が必要なんじゃないかと思う。

井山:日本棋院の院生(プロ予備軍)時代、対戦した棋譜をつけて、わからないことは質問として師匠に郵送しました。毎回助言する師匠にしてみれば、大変な労力だったと思います。

──師匠は井山さんの7冠制覇を一番期待しているのでは。

井山:勝負はもちろんですが、いまはもっと強くなっていい碁を打ちたいという気持ちが強いですね。

◆羽生善治(はぶ・よしはる)/1970年、埼玉県生まれ。12歳で二上達也九段に弟子入りし、15歳で史上3人目の中学生プロに。デビュー以来、注目を集め19歳最年少で竜王位を獲得。1996年、25歳で将棋界初の全7冠制覇。昨年、史上最速・最年少の1300勝を達成し、現在は名人・王位・王座・棋聖の4冠。

◆井山裕太(いやま・ゆうた):1989年、大阪府生まれ。5歳でテレビゲームをきっかけに囲碁を始め、6歳から石井邦生九段に指導を受ける。中学入学と同時にプロ入りし、20歳で史上最年少名人の記録を更新。23歳で囲碁界初の6冠独占を成し遂げた。現在は棋聖・名人・本因坊・碁聖の4冠。

撮影■藤岡雅樹 撮影協力■ホテル椿山荘東京「料亭 錦水」 取材協力■作家・大崎善生、王真有子

※週刊ポスト2015年2月13日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
今回のドラマは篠原涼子にとっても正念場だという(時事通信フォト)
【代表作が10年近く出ていない】篠原涼子、新ドラマ『イップス』の現場は和気藹々でも心中は…評価次第では今後のオファーに影響も
週刊ポスト
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
韓国2泊3日プチ整形&エステ旅をレポート
【韓国2泊3日プチ整形&エステ旅】54才主婦が体験「たるみ、しわ、ほうれい線」肌トラブルは解消されたのか
女性セブン