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ドラッグストア専門誌が明かす 「利益をあげる店」の秘密

 知られざる専門誌の世界を紹介。今回ピックアップするのは、ドラッグストアの専門誌です。

雑誌名:『ドラッグストアニュース』
創刊:2006年
月刊誌:年6回 奇数月15日発売
部数:9500部
読者層:ドラッグストア本部スタッフ、店長、店舗スタッフ
定価:1230円
購入方法:大手書店に注文するか、発売元「ダイヤモンド・フリードマン社」に問い合わせ

 薬だけでなく、トイレットペーパーや洗剤などの日用雑貨を買うために、月に何度か訪れるドラッグストア。

「日本での歴史は意外と浅くて、チェーン店として整備されたのはここ20年。今では全国に約1万8000店。1つの店に置く商品は1万5000点から2万点。店舗はアメリカにビジネスモデルがあって、当誌もアメリカ発です」と田中浩幸編集長は語る。

 都市型や郊外型の差はあるが、大きく見れば次の5つのコーナーで構成されているのがドラックストアだそう。

 医薬品などのヘルスケア。化粧品などのビューティーケア。日常雑貨のホームケア。食品のフードケア。そして調剤。

「一見、どこも商品があふれ、明るい店内は華やかそうですが、人口が頭打ちなのに店舗数は飽和状態。経営は楽ではありません」(田中さん)

 そのなかで利益をあげている店とそうでない店がある。その差はどこでつくか。たとえば『病気でない人にいかに買ってもらうか』という記事で、大手ドラッグストアの商品調達部員が言う。

〈一般的に医薬品は必要を感じていない人にとっては、無関心な商品になってしまう。しかし必要な人が購入するだけでは、購入促進は図れない。そこで、健康な人、医薬品の必要を感じていない人にDgS(ドラッグストア)へ来店してもらう施策が不可欠となっている〉

 そのためのあの手、この手の1つが、食品。

「規制改革によって、今年度から薬やトクホ(特定保健用食品)以外の食品でも効果や効能をうたっていいことになります。店内のポップなど、目に見えて大きく変わりますよ」(田中さん)

 つまり、梅干しの棚に、“梅は成分のクエン酸がエネルギー代謝を活発にして、食べたものを効率よくエネルギーに変える働きがあります”などと書いていいことになるかもしれない。

 また、〈管理栄養士を積極的に採用するDgSも増えている。彼ら、彼女らは、店舗に出れば売り場スタッフとして働くが、それにとどまらず、「管理栄養士が考えた弁当」…「管理栄養士が選んだナッツやドライフルーツ」といったかたちで、食と栄養のプロとして、直接商品づくりにも関わる。そんなケースが今後、さらに増えていくのだろう〉と、展望する。

 食品の次に、どのドラッグストアでも注目しているのが化粧品だ。

 長い間、メーカー主導で発信してきた化粧品だが、ドラッグストアにコーナーが出現してから、様変わりしたとか。

『コスメビジネス 最前線』では、人口ボリュームの大きい50代を1つのターニングポイントととらえた上で、ある大手化粧品メーカーの販売企画課課長が次のように分析する。

〈50代前半から半ばの女性たちは夫や自分自身の定年退職などが目前に迫ってくることで、経済的によりリーズナブルな商品で、機能性に優れた商品を求めるようになる傾向がみられた。また、まだまだ元気だが、都市型のデパートまで足を伸ばすよりも、日常的に使っているドラッグストアなどでなじみのあるメーカーの商品を愛用するようになった〉

「目薬メーカーとして名をはせていた会社が発売したメイク商品は、初年度販売目標の5億円を発売3か月で達成したり、製薬メーカーの信頼を強みに“内服薬のスキンケア”を提唱するなど、ドラッグストアに、化粧品がなじんできたからこその商品」と話す田中さんは、「売り場に立つ薬剤師や売り場スタッフが、お客さんに聞かれたとき、一般医薬品やコスメの各商品の特徴を明確に答えられる。そのための情報や、スタッフの意識向上に役に立つ記事づくりをこれからもしていきたい」と言う。

 そして「もし、生活習慣病などの持病で、病院で薬を処方してもらっている人がいたら、いわゆる病院前の薬局より、ポイントがつくドラッグストアで調剤してもらったほうがお得ですよ」とも。

 劇的に進化して変化しているドラッグストアから、ますます目が離せなくなりそうだ。

■取材・文/野原広子

※女性セブン2015年2月26日号

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