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稀代の前衛芸術画家が自らの美意識の原点と変遷を綴る初自伝

【書籍紹介】『美貌帖』金子國義/河出書房新社/2600円+税

 1967年に「花咲く乙女たち」で画壇デビュー。その後秘密めいた少女らの幻想的な作品を描き続ける一方、近年はデザインや舞台美術を手がける著者は、芸術は遊びの精神から出てくるものだと信じ〈ただ遊んでいるうちに勉強して、結果的にそれが返ってきた〉と語る。生家の想い出、尊敬する師・舞台美術家の長坂元弘、作家・澁澤龍彦との出会いと転機―。前衛芸術の第一線を歩んできた画家の美意識の原点と変遷を綴る初の自伝。

※週刊ポスト2015年3月13日号

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