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「トラガール」の言葉知った女性トラック運転手 将来に期待

 押し寄せる高齢化の波の影響もあり、人材不足にあえぐトラック業界。そんななか、最近は「トラガール」と呼ばれる女性トラックドライバーが増えている。

 5年前に老舗運送会社、丸五運送(愛知県瀬戸市)に飛び込んだ「ゆかちゃん」こと長江由佳さん(26才)さんも、そんなトラガールのひとり。キレイにネイルし、つけまつげの似合う今どきのトラガールだ。最初は4トンからスタートし、今は15トントラックに乗って県内を専門に回る。

「小さい頃、土木作業員をしていた父親が運転するユンボの横に乗せてもらった記憶があります。小学校時代からトラックの運転手になりたくて18才で普通免許を取り、20才で大型免許を取得しました。車の運転が好きなのでこの仕事は天職です。トラックの高い座席から見下ろしながら走るのは気持ちがいい。

 朝5時に起きて8時に出発、午後5時過ぎに帰社して家に帰って祖母が用意してくれた肉料理をがっつり食べます。1才のときに両親が離婚して父と祖母が私を育ててくれました。だから私はおばあちゃん子で、休みの日にはおばあちゃんをマイカーに乗せてドライブに行ったりします」

 つらい、苦しいと思ったことは数少ないが、一度雪道でチェーンを装着するときに手間どったことがある。

「凍える寒さのなかで困っていたら、見知らぬ男性が『手伝ってあげるよ』と言って全部やってくれたんです。身長が152cmと小柄なので、会社でも荷物の上げ下ろしなど『やってあげるよ』と大事にしてくれます。もちろん下ネタも言われたりしますが、私も下ネタで返しますし、明るい職場です」

 仕事が楽しくて仕方がないという由佳さん。好きな男性のタイプは「男らしい人」だと言い、恋人もトラック運転手だ。

「これから先、結婚して子供が生まれても、手が離れたら、復職したいと思っています。ずっとトラック運転手を続けたいですね」

 トラガールという言葉をこの日初めて知った由佳さん。

「その言葉が広がって女性ドライバーが増えるのは嬉しいですね。女性でも活躍できる仕事ですから」

 そう笑顔で胸を張った。

※女性セブン2015年3月26日号

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