ビジネス

【ドル円週間見通し】新年度入りで外貨建て投資増額の思惑も

 投資情報会社・フィスコ(担当・小瀬正毅氏)が、3月30日~4月3日のドル・円相場の見通しを解説する。

 * * *
 今週のドル・円は強含みか。4月新年度入りに伴い、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)や民間機関投資家による外貨建て資産への投資増額の思惑が高まることがドル買いを促す要因となりそうだ。また、米国の3月雇用統計が予想を大幅に上回る改善を示した場合、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ開始観測が高まることで、ドル買い要因となる。

 リスク要因としては、米雇用統計が予想に反して悪化した場合、米国議会で環太平洋経済連携協定(TPP)に為替条項を盛り込む可能性が強まった場合、中東の地政学的リスクが緊迫化した場合、ギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念などが挙げられる。

【米国の2月コア個人消費支出(PCE)価格指数】(30日)
 米国連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視している2月のコア個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比+1.3%と予想されており、1月の+1.3%から変わらずと見込まれている。イエレンFRB議長は、エネルギー価格の下落を受けたインフレ率の低迷は一時的だと見なしているものの、インフレ目標の+2.0%には程遠い状況が続くことになる。

【米国の3月雇用統計】(3日)
 3月失業率は5.5%と予想されており、2月の5.5%から変わらず。非農業部門雇用者数は、前月比+25.0万人と予想され、2月の+29.5万人から増加幅の減少が見込まれている。イエレンFRB議長が注視している賃金上昇率、労働参加率、不完全雇用率などに注目することになる。

【米国議会と安倍政権のドル高・円安抑制】
 米国議会では、ドル高への警戒感が高まっており、通貨安による損害賠償請求、TPPに為替条項を盛り込む動きが警戒されている。安倍政権は、TPP交渉が難航していること、統一地方選挙への配慮から、ドル高・円安を抑制するスタンスを強めている。

 3月30日-4月3日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。

トピックス

雅子さまが三重県をご訪問(共同通信社)
《お洒落とは》フェラガモ歴30年の雅子さま、三重県ご訪問でお持ちの愛用バッグに込められた“美学” 愛子さまにも受け継がれる「サステナブルの心」
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《噂のパートナーNiki》この1年で変化していた山本由伸との“関係性”「今年は球場で彼女の姿を見なかった」プライバシー警戒を強めるきっかけになった出来事
NEWSポストセブン
送検のため奈良西署を出る山上徹也容疑者(写真/時事通信フォト)
「とにかく献金しなければと…」「ここに安倍首相が来ているかも」山上徹也被告の母親の証言に見られた“統一教会の色濃い影響”、本人は「時折、眉間にシワを寄せて…」【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
マレーシアのマルチタレント「Namewee(ネームウィー)」(時事通信フォト)
人気ラッパー・ネームウィーが“ナースの女神”殺人事件関与疑惑で当局が拘束、過去には日本人セクシー女優との過激MVも制作《エクスタシー所持で逮捕も》
NEWSポストセブン
デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
部下と“ホテル密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(時事通信フォト/目撃者提供)
《前橋・小川市長が出直し選挙での「出馬」を明言》「ベッドは使ってはいないですけど…」「これは許していただきたい」市長が市民対話会で釈明、市議らは辞職を勧告も 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン
今季のナ・リーグ最優秀選手(MVP)に満票で選出され史上初の快挙を成し遂げた大谷翔平、妻の真美子さん(時事通信フォト)
《なぜ真美子さんにキスしないのか》大谷翔平、MVP受賞の瞬間に見せた動きに海外ファンが違和感を持つ理由【海外メディアが指摘】
NEWSポストセブン