「ゲレンデには立ってもカメラの前には姿を現わさないということでは、『遊び』と『公務』の落差に批判の声が高まりかねない」
さかのぼること2か月前の2月6日、「第60回青少年読書感想文全国コンクール」の表彰式に皇太子が出席した際も雅子妃の姿はなかった。
当日、小町恭士・東宮大夫は欠席の理由について「雅子さまにご出席の気持ちはあったが、週2回の公務は厳しいと医師が判断した」と説明している。週2回の公務がこなせない状態で4泊5日のスキー旅行を満喫し、リフレッシュしたはずなのに海外からの来賓を出迎えることすら十分にできないとなれば、東宮職関係者が心配するのも仕方ないところかもしれない。
東宮一家のスキー旅行は例年のように物議を醸してきた。奥志賀スキー静養が始まったのは2005年。2004年に雅子妃の適応障害が発表された直後だっただけに、笑顔でスキーを楽しむ雅子妃と愛子内親王の姿に国民は胸を撫で下ろした。
ところが、スキー直後に雅子妃がスペシャルオリンピックスの視察予定をキャンセルしたため、「笑顔でスキーはできても公務はできないのか」との批判が強まった。
以降、愛子内親王の小学校不登校問題の最中(2010年)や天皇・皇后の伊勢神宮参拝時(2013年)など、例年タイミングの悪さが指摘され、一家に批判が向けられた。今回もやはり因縁のスキー旅行となってしまったのである。
※週刊ポスト2015年4月17日号