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マンホールはなぜマンホールと呼ばれて丸いのかなどを解説

QRコード付のマンホールも登場

 地下の下水道などへ地上から出入りするための入り口として設置されているマンホール。そのマンホールの蓋には様々なデザインがあり、マンホールサミットが開かれるほど人気を集めている。身近なのに意外と知らないマンホールの雑学を、いくつか紹介しよう。

●名前の由来
 地下の管渠(パイプライン)の点検や掃除をするために人(man)が入るから「マンホール」。手を入れて操作するタイプは「ハンドホール」と呼ぶ。

●日本最古のマンホール
 横浜の外国人居留地に37基あったレンガ製のもので、明治時代に下水道整備にあたった神奈川県御用掛の三田善太郎が、“人の入る穴”ということで「人孔」と翻訳した。当時の下水道管は「横浜開港資料館」脇に展示されている。

●蓋はなぜ丸いのか
 蓋が落下しない形状として円形を採用。四角形や三角形では、傾いた際に落ちる危険がある。ただし、正三角形の各辺を膨らませた「ルーローの三角形」であれば落ちず、アメリカなどで使われている。

●世界最古の蓋
 メソポタミア文明やインダス文明の頃から、堀を作る形で下水道が引かれていた。ポンペイ遺跡(イタリア)には古代の石蓋が現存している。

●進化形マンホール
 近年は進化系の蓋も登場。2013年に香川県高松市が採用したQRコード付きマンホールだ。対応するアプリでコードを読み取ると、周辺の飲食店情報や市の観光情報などが表示される。

■監修/垣下嘉徳 マンホール研究書『路上の芸術』(ホビージャパン刊)著者

※週刊ポスト2015年4月17日号

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