小寺:同性からこれだけ好かれる女性キャスターは本当に珍しいですよね。さっぱりしている部分もあって、明るくてユニークで、嫌味もない。本当に万人に好かれる素晴らしいキャスターだと思います。羽鳥さんも本当に好感度が高いですし、この2人にコンビを組んでもらう面白さは、番組開始当初から強く感じていますね。でも、逆に言えば、このコンビの良さはまだまだ引き出せていない部分も多い。2人をもっともっと活かすような番組に変えていかなければいけないとも思います。
──朝の情報番組というと、裏番組にNHKの朝ドラという強敵がいます。朝ドラ対策というのはどうしているんですか?
小寺:各局やっていることですが、8時15分ちょっと前にいちばん大きな特集を流すということですね。一方で、8時からの15分間は『モーニングバード』の場合は、その時間帯に羽鳥さんと赤江さんのやり取りをぶつけるようにしています。やはり『モーニングバード』の最大の武器は2人のキャラクターですからね。
──ちなみに、裏番組の情報番組は見ますか?
小寺:見ますね。放送中はサブで流れているので、それを横目で見つつ、放送が終わったあとにじっくり見ます。違う時間帯の情報番組もチェックしていますよ。ネットやスマホの影響で、テレビ離れが進んでいるなどと言われているなかで、ライバルとして視聴率を競い合うことは、テレビ界にとって有意義なことだと思います。視聴率至上主義に対する批判もありますが、ここで各局が切磋琢磨することは間違いなくテレビの活性化に繋がるはずです。特に今はどこかの局が極端に強いというわけでもないので、全局にチャンスがある。どんどん競い合っていくべきだと思いますね。