高須:ただ、シッピングするのに200万円くらいかかって、車検を通すのにも300万円くらいかかって大変だったけどね。たしか車体だけだと現金500万円くらいだったんだけど、結局払ったのは1000万円くらいかな。当時、正規で買ったら2000万円くらいの車だったと思うから、その時点では悪い買い物ではなかった。
──「その時点では」というと?
高須:日本に運んできて受け取るときに、ぼくの秘書が運転したんだけど、いきなりぶつけちゃって、そこでまた修理代が何百万円もかかっちゃった。
──それはまた災難ですね。
高須:それで日本で初めてガソリン入れようしたんだけど、どこに入れていいのかわかんないんだよ。ガソリンスタンドで困ってたら、タクシーの運転手さんが来て、「ここに入れるんですよ」って教えてくれたの。日本に輸入されてないタイプの車だったから、なんでそんなこと知ってるんだろうって疑問に思ってたら、その運転手さんが「今はこんな感じですが、実はロールスロイスに乗っていた社長だったんですよ」って言ったの。
──おお、すごい偶然ですね。
高須:「あっ昔乗ってた車がある」って懐かしんで見てたんだって。そしたらガソリンを入れられなくて困ってたから、見るに見かねて助けてくれたんだよ。あのときは、助かったね。でも、その後も故障が多くて困ったよ。もともとマカオの海岸沿いを走ってたから、潮でやられちゃってたみたいで。もう、保持するのも大変だから、そのロールスロイスを頭金にして、リンカーン・コンチネンタルに買い換えようと思って、査定してもらったら100万円にしかならないって言われてね。いやあショックだった。最終的には、全然お得な買い物にはならなかった…。まあ、カジノで儲けたあぶく銭で買った車だったから、仕方なかったのかもしれないけどね。
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カジノ解禁そのものには特に異論がないと思われる高須院長だが、それよりもその生粋のギャンブラーっぷりには驚かされるばかり。そして、即金でロールスロイスを購入してしまうというのもスケールの大きさを感じざるを得ないが、結局お得な買い物にはならなかったということは、やはり「金は天下の回りもの」ということなのだろうか。
【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。
昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『バカにつける薬 ドクター高須の抱腹絶倒・健康術』(新潮OH!文庫)、『私、美人化計画』(祥伝社)、『シミ・しわ・たるみを自分で直す本』(KKベストセラーズ)、『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)など。最新刊は『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)。