昨年末、厚生労働省から「国民健康・栄養調査」(2013年)が発表されると20代女性の1日のエネルギー摂取量が1628キロカロリーで食糧が足りなかった戦争直後、1946年の1696カロリーよりも低い栄養不足状態だと話題となった。
同調査では「穀類」「魚介類・肉類・卵・大豆(大豆製品)」「野菜」の3食品群を組み合わせて食べているかについても報告されているが、20代女性は「組み合わせなし」が4.2%と女性の全年齢層でもっとも高く、1日3食すべて組み合わせている人は24.6%にとどまっていた。もしカロリーは足りていたとしても栄養バランスについては不安が残る結果だ。
「若い人ほど満足な食事を摂らない傾向は薄毛にも影響していると思います。体が細くなれば美しくなれると考えないこと。お肌や髪のためにも、ビタミンやミネラルをバランスよく摂り、タンパク質も摂って運動し筋肉をつけ、十分な睡眠をとってください。薄毛というと頭にばかり目に行きがちですが、首まわりのストレッチをして頭頸部の血流をよくしてあげるのもよいですよ。また、ビタミン剤は多量にとると肝臓に大きな負担がかかるので、あくまで補助的なものにとどめ食事をメインに栄養をとってください。
年を取って別の原因で薄毛になったとき、回復できる可能性はもともとの本数に左右されることが多いんです。髪だけでなく30代くらいになったときの肌など、見た目にも影響します。だから、若いときに無理をしないでください」(前出・慶田院長)
健やかな成長が何より大切だ。