かつては伝説のホストと呼ばれた


城咲:そうです。それで、もっと料理のことを知りたくなって、資格を取ったんです。好きなものに関しては凝るタイプなので、勉強を始めたら興味が。過去、ポン酢だけで60本種類あったこともあるし、リキュールなどのお酒は200本くらいありました。

――料理の活動で、ホスト時代の経験が生きている事はありますか?

城咲:もちろん、ホストって喜んでもらうことですかから。ホストは相手を見て、なにを話さないといけないとか、どう振る舞わなきゃいけないとか考えるんです。料理もそうで、食べる人が男性なのか女性なのか。女性だとしたら、働く女性なのか主婦なのか。その人によって、作るものを変えるんですよ。男性でガテン系なら、不足したミネラルを補うため塩を多めに入れるとか。

 女性に作るときは、女性の口元が汚れないように小さく切る。みんなで食べるときにはフォークナイフを使わずに、フォークだけでいけるように。ピンチョス感覚で食べられたほうが、会話が弾むでしょ。

――ホスト時代に身につけた気遣い?

城咲:それもありますけど、親に感謝しているところも大きい。実家が中華料理店で、子供の頃から手伝っていたんです。煙草は2本くらい溜まったら灰皿を交換しようとか、チリソースの後に塩のあんかけが出るなら皿を交換しないとなとか。でも、学んでるという感覚はないですよ。親の背中を見て、自然に気づくようになりました。

――そんなに料理ができると、中華料理店を継いでと言われませんでしたか?

城咲:1人っ子なので、19才の時にそれを言われて家を飛び出したんです。それでバーテンダーになって、トップまでいったので、次は何しようと。接客を覚えたいなと思った時、男の究極の接客ってなんだろうと。ホストは嫌だと思っていたんですよ。でもギャルソンとしては立てないし、お酒があって料理がある接客というと、ホストしかないよねって。

 それで安易な理由で、どうせホストをやるなら日本一のホストクラブ行こうと思って、それで『ホスト愛』に入ったんです。それが、そもそもホストをやるきっかけなんです。21才のときでしたね。

【城咲仁 しろさき・じん】
1977年9月23日生まれ。東京都出身。新宿・歌舞伎町の老舗ホストクラブ『クラブ愛』において5年間No.1ホストを務め、カリスマホストとしてブレイクした。2005年、ホストを引退してタレントに転身。俳優、ラジオパーソナリティなどで活躍。薬膳インストラクターや雑穀マイスター、ジュニアスーパーフードの資格があり、料理本も好評。『真剣組~GACHI-GUMI~』のボーカルでもあり、マルチに活動中。

撮影■林紘輝

関連記事

トピックス

第一子を出産した真美子さんと大谷
《デコピンと「ゆったり服」でお出かけ》真美子さん、大谷翔平が明かした「病院通い」に心配の声も…出産直前に見られていた「ポルシェで元気そうな外出」
NEWSポストセブン
花の井役を演じる小芝風花(NHKホームページより)
“清純派女優”小芝風花が大河『べらぼう』で“妖艶な遊女”役を好演 中国在住の実父に「異国まで届く評判」聞いた
NEWSポストセブン
2000年代からテレビや雑誌の辛口ファッションチェックで広く知られるようになったドン小西さん
《今夏の再婚を告白》デザイナー・ドン小西さんが選んだお相手は元妻「今年70になります」「やっぱり中身だなあ」
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
「王子と寝ろ」突然のバス事故で“余命4日”ののち命を絶った女性…告発していた“エプスタイン事件”【11歳を含む未成年者250名以上が被害に】
NEWSポストセブン
人気シンガーソングライターの優里(優里の公式HPより)
《音にクレームが》歌手・優里に“ご近所トラブル”「リフォーム後に騒音が…」本人が直撃に語った真相「音を気にかけてはいるんですけど」
NEWSポストセブン
ナンバープレートを折り曲げ集団走行する「旧車會」=[福岡県警提供](時事通信フォト)
《各地で増える”暴走”》駐車場を勝手に旧車會の集合場所とされた飲食店主「100台以上も…他のお客さんが入って来られん」と怒り
NEWSポストセブン
世界中を旅するロリィタモデルの夕霧わかなさん。身長は133センチ
「毎朝起きると服が血まみれに…」身長133センチのロリィタモデル・夕霧わかな(25)が明かした“アトピーの苦悩”、「両親は可哀想と写真を残していない」オシャレを諦めた過去
NEWSポストセブン
キャンパスライフをスタートされた悠仁さま
《5000字超えの意見書が…》悠仁さまが通う筑波大で警備強化、出入り口封鎖も 一般学生からは「厳しすぎて不便」との声
週刊ポスト
事実上の戦力外となった前田健太(時事通信フォト)
《あなたとの旅はエキサイティングだった》戦力外の前田健太投手、元女性アナの年上妻と別居生活 すでに帰国の「惜別SNS英文」の意味深
NEWSポストセブン
エライザちゃんと両親。Facebookには「どうか、みんな、ベイビーを強く抱きしめ、側から離れないでくれ。この悲しみは耐えられない」と綴っている(SNSより)
「この悲しみは耐えられない」生後7か月の赤ちゃんを愛犬・ピットブルが咬殺 議論を呼ぶ“スイッチが入ると相手が死ぬまで離さない”危険性【米国で悲劇、国内の規制は?】
NEWSポストセブン
1992年にデビューし、アイドルグループ「みるく」のメンバーとして活躍したそめやゆきこさん
《熱湯風呂に9回入湯》元アイドル・そめやゆきこ「初海外の現地でセクシー写真集を撮ると言われて…」両親に勘当され抱え続けた“トラウマ”の過去
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:
【激太りの近況】水原一平氏が収監延期で滞在続ける「家賃2400ドル新居」での“優雅な生活”「テスラに乗り、2匹の愛犬とともに」
NEWSポストセブン