ビジネス

岩下の新生姜ペンライト「どう見ても新生姜の形」と社長断言

そのフォルムが波紋を呼ぶ「岩下の新生姜ペンライト」

「♪岩下の、新生姜」という軽快なCMソングで知られる岩下食品が、6月20日、本社を置く栃木県栃木市に『岩下の新生姜ミュージアム』をオープンする。明治32年(1899年)創業の歴史ある企業のアミューズメント施設で、新生姜に関する展示物や遊具、カフェなどもあり新しい観光スポットになりそうだが、オープン記念に作ったノベルティグッズが、予期せぬ形で注目を集めた。

 500本限定で作られた「岩下の新生姜ペンライト」(1本2500円)。新生姜を型どったプラスチックの中にLEDが入っていて、ボタンを押すと白く光る。ペンライトではあるのだが、そのフォルムが「“大人のおもちゃ”に見えてしまう」と話題なのだ。

 これはジョークグッズなのか。四代目社長の岩下和了氏(49)に開発の経緯を聞いた。

「新生姜は漬け物のイメージが強いのですが、ピザなどの現代食に入れても美味しいんです。もっと若者に食べてもらうにはどうしたらいいか、彼らへのアプローチに悩んでいたところ、“新生姜が好き”というアイドルの方と知り合ったんです。彼女のファンがライブで振るペンライトが新生姜だったら、多くの若者の目に留まるのでは、と思ったのがきっかけです」

──出来栄えは?

「ずいぶんとリアルに作ったなと思いました。ただ、理想の形よりは太い。美味しい新生姜は、もう少し細いんです」

──大人のおもちゃに似ているという声もあるが。

「普通の生姜はもっと短くてゴツゴツしていますが、うちの新生姜は特別な栽培方法で細く長く成長させている。その結果、大人のおもちゃに似てしまったのかもしれません。狙った? いや、そんなつもりは毛頭ありません! ただ、世間の反応を聞いて、販売中止の検討会も開きました」

──それでも販売する?

「オープン時期が迫っているため今さら作り直せません。色を少し変えて販売します。私どもとしては、この形はどう見ても岩下の新生姜なんです。大人のおもちゃといわれても、世の中には“似ているものがある”としかいいようがありません。あくまで新生姜型のペンライトです」

※週刊ポスト2015年6月26日号

関連記事

トピックス

硬式野球部監督の退任が発表された広陵高校・中井哲之氏
【広陵野球部・暴力問題で被害者父が告白】中井監督の退任後も「学校から連絡なし」…ほとぼり冷めたら復帰する可能性も 学校側は「警察の捜査に誠実に対応中」と回答
NEWSポストセブン
隆盛する女性用ファンタジーマッサージの配信番組が企画されていたという(左はイメージ、右は東京秘密基地HPより)
グローバル動画配信サービスが「女性用ファンタジーマッサージ店」と進めていた「男性セラピストのオーディション番組」、出演した20代女性が語った“撮影現場”「有名女性タレントがマッサージを受け、男性の施術を評価して…」
NEWSポストセブン
『1億2千万人アンケート タミ様のお告げ』(TBS系)では関東特集が放送される(番組公式HPより)
《「もう“関東”に行ったのか…」の声も》バラエティの「関東特集」は番組打ち切りの“危険なサイン”? 「延命措置に過ぎない」とも言われる企画が作られる理由
NEWSポストセブン
海外SNSで大流行している“ニッキー・チャレンジ”(Instagramより)
【ピンヒールで危険な姿勢に…】海外SNSで大流行“ニッキー・チャレンジ”、生後2週間の赤ちゃんを巻き込んだインフルエンサーの動画に非難殺到
NEWSポストセブン
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
NEWSポストセブン
Benjamin パクチー(Xより)
「鎌倉でぷりぷりたんす」観光名所で胸部を露出するアイドルのSNSが物議…運営は「ファッションの認識」と説明、鎌倉市は「周囲へのご配慮をお願いいたします」
NEWSポストセブン
逮捕された谷本容疑者と、事件直前の無断欠勤の証拠メッセージ(左・共同通信)
「(首絞め前科の)言いワケも『そんなことしてない』って…」“神戸市つきまとい刺殺”谷本将志容疑者の“ナゾの虚言グセ”《11年間勤めた会社の社長が証言》
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“タダで行為できます”の海外インフルエンサー女性(26)が男性と「複数で絡み合って」…テレビ番組で過激シーン放送で物議《英・公共放送が制作》
NEWSポストセブン
ロス近郊アルカディアの豪
【FBIも捜査】乳幼児10人以上がみんな丸刈りにされ、スクワットを強制…子供22人が発見された「ロサンゼルスの豪邸」の“異様な実態”、代理出産利用し人身売買の疑いも
NEWSポストセブン
谷本容疑者の勤務先の社長(右・共同通信)
「面接で『(前科は)ありません』と……」「“虚偽の履歴書”だった」谷本将志容疑者の勤務先社長の怒り「夏季休暇後に連絡が取れなくなっていた」【神戸・24歳女性刺殺事件】
NEWSポストセブン
(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン