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米国で市販も間近 「女性の性的欲求低下障害治療薬」の効能

 ED(勃起不全)に悩む男性に福音となったバイアグラが日本で解禁されてから16年。いよいよ「女性用」の登場が間近だと話題になっている。

 米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は、6月4日、新薬「フリバンセリン」についてFDAに承認を促した。このまま承認されれば、約5年前の開発時から「女性用バイアグラ」として性医学界で注目されてきた薬剤がついに米国で市販されることになる。

 フリバンセリンの治験に参加した女性は約1万1000人。米・AFP通信の記事はその中から、同薬を服用した女性の証言を掲載している。

〈どんなに(パートナーとの)関係改善に役立った8か月間だったことでしょう。まるで電気のスイッチを入れたかのように、私にも変化が現われました〉

 相当の効果をもたらしたことが窺える。フリバンセリンは「女性用バイアグラ」と呼ばれているものの、そのメカニズムはバイアグラとはかなり異なっている。医学博士の中原英臣氏がいう。

「バイアグラはもともと高血圧症の治療薬として開発されたもので、セックスをしたくても勃起しないという人には、血管を拡張させペニスへの血流を促す。一方の『フリバンセリン』は、神経伝達物質のノルエピネフリンやドーパミンの放出を促進し、気分障害などに関与するセロトニンの値を下げることで脳の性欲中枢に働きかけるといわれています」

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